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資産1億円超の“元芸人”怪談師が告白「あやしい話にのって300万円溶かした」怪談よりも怖い投資話

日刊SPA! / 2024年7月26日 15時51分

◆怖い話②:投資界の金縛りその(1)連続約定気配

――デイトレードをはじめた年は順調に資産を増やされていますよね。怖い失敗はあったのでしょうか?

梅木:ありましたよ。確かに1年目は、34万9000円の資金をスキャルピングで2400万円ぐらいに増やしましたけど、あの頃は全く仕事がなかったんで、1日中ザラ場に張り付いて、色んな銘柄の売買を繰り返していました。コロナの影響で全体的に時価総額が下がっていて、簡単に上がる状況でしたし、僕がやってた小型株は特に乱高下が激しかったんで、スキャルピングはやりやすかったんです。

 そこそこ経験値を積んだ頃に、よさそうな精密機器の製造会社を見つけたんで、思い切って100万円単位で買ったんです。時世的な状況からも絶対勝てると自信があったので、株価が上がる度に買い増しを繰り返しました。でも、その日の相場が終わるラスト15分くらいで急に売り注文が殺到して、株価がすごい勢いで下がっていったんです。ヤバいと思って売ろうとするけど、全然売れない。まるで金縛りにあったみたいでした。

 当時はよくわかってなかったんですけど、この時は「連続約定気配」になっていたんです。マイナスになることをあまり考えてなかったし、ちゃんと先を読んでなかったし、ちょっとノリでやってる部分もあったんで、たった数分ですが、動けない間にプレッシャーと焦りで心臓がバクバクしてきて、自然と負けが大きくなる想像をしてました。

「このままストップ安になって、明日ギャップダウンしたら、全財産がなくなるかもしれない」とか考えていたら売買が成立しはじめました。少しずつスライスしていって半分ぐらい売ったところで、今度は急に値上がりし始めて、結局その日はストップ高で終了しました。その時はほっとしたんですけど、よくよく考えてみたら、売らずに全部持ってたらとんでもない利益になってたんですよ。えらい、もったいないことをしてしまいました。

◆怖い話③:投資界の金縛りその(2)差金決済

――身動き取れないまま価格が下がっていくのは怖いですね……。金縛りにあったのは、その1回だけですか?

梅木:似たようなとこだと「差金決済」ですかね。株には現物取引と信用取引の2種類があって、ほとんどの人が信用取引をしてるんですが、中には現物取引じゃないと買えない銘柄もあるんです。そのことに気づかずに、いつものように株の売買を繰り返そうとしたら、知らない間に差金決済に引っかかっていました。

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