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資産1億円超の“元芸人”怪談師が告白「あやしい話にのって300万円溶かした」怪談よりも怖い投資話

日刊SPA! / 2024年7月26日 15時51分

 現物取引の場合は、1日に買付→売付(売付→買付)はできますが、買付→売付→買付(売付→買付→売付)はできないなど、いろいろなルールがあるんです。差金決済になって取引が停止してしまうと、その銘柄がどれだけ下がろうと、その日は売れないんです。僕も知らない間に差金決済をやっちゃってて、ストップ安をくらいました。これはけっこうあるあるで、たくさんの人が引っかかってると思います。

 身動きできなくなると焦りますが、原因はかわっているので、知っているだけで気持ちの乱れも多少は抑えられますし、差金決済なんかは注意していればわかることなので、どこか頭の片隅にでも置いておいてください。

◆怖い話④:予測不可能なワラント&決算前のいいニュース

――身動きが取れなくなることよりも怖いことってありますか?

梅木:「ワラント」がそれですね。新株予約権のことなんですが、これを発行されると株価が希薄化されるんで、投資家としてはやめてほしいというのが本音です。パチンコ業界のスマートスロットの流れから、ある会社の株を買ったんですが、業績も伸びてるし、株価も上がっていってるのに、なぜか決算での来季予想がすごく低くかったんです。思い切ってIRに問い合わせて、ワラントの可能性を聞いたら「そんなことはない」ときっぱり言われましたが、次の決算でワラントを発表されました。

――IRで確認した時の話はウソだったんですね……。

梅木:驚きますよね。その後、株価は大きく下がりましたし、その会社への信頼もなくなりました。ほかにも、決算前に「期待しといてくださいね!」みたいなことを公表した後の決算で、過去最悪の下方修正を発表する会社もいました。会社側にもいろいろな事情があると思いますが、内情を知らない僕たちは、事業拡大とか事業提携とかのいいニュースを聞くと、「もっと伸びるんじゃないか」と期待して株を買っちゃうんです。その先でワラントをされた暁には、何も信じられない不信感の塊みたいになってしまうんで、本当に勘弁してほしいです。ちなみに、プロの投資の中には「決算前のいいニュースはヤバい」って裏読みする人もいます。

◆怖い話⑤:ヒトコワ!知り合いからの投資話

――たくさんの投資の怖い話をうかがいましたが、「お金をたくさん持っている」ということだけで、怖い出来事が起こりそうな気もします。

梅木:確かに、生配信がしにくくなった、芸人間の暗証番号を答えるボケでめっちゃ汗かくようになったなど、困ることは多々あるんですが、怖いで言うと「知り合いからの投資話が増えた」ことですね。仲のいい人からの誘いだと断りにくいのもありますし、50万円とか100万円ぐらいの額なら、まぁいいかと思って投資するんですけど、その後、びっくりするぐらいの高い確率で音信不通になるんですよね。

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