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“非の打ち所がない”20代男性の背筋がゾクっとする正体。「マンションの扉を開けて出てきたのは…」

日刊SPA! / 2024年7月26日 15時52分

「彼がドアを開けたら、部屋の電気が付いてるんですよ。おかしいな、ってそのとき思ったんですけど、彼の癖なのかなって。それで彼が、ただいま、って言ったんですね。ちょっと理解ができなくて。すごく混乱しました」

 部屋の奥から、「おかえりー」という女性の声がした。背筋がゾクっとした。その声が彼の母親であることを理解すると、玄関の前で立ちすくんでしまい、靴を脱ぐことを躊躇った。

◆付き合って1時間後に母親と会うなんて…

「はじめまして」と、彼の母親に挨拶されるも、引きつった作り笑顔しか返せなかった。たまたま来ていたのか、それとも一緒に住んでいるのか。聞きたいことは山ほどあるが、彼には何も聞けない。靴を脱ぎ、会釈をして、「おじゃまします」と言って部屋の中に入るしかなかった。

「その日のことはほとんど覚えていないんですよ。彼のお母さんと彼が何か話をしていたのを愛想笑いしながら頷いていただけで、全然聞いてはなかったですね。苦痛でした。付き合って1時間後に母親と会うなんて想像できませんよ」

 佐藤さんは母親が帰っていくのを見守ったが、そんな素振りを一切見せることなく時間が過ぎ、気づけば終電の時間が迫っていた。三人で一夜を過ごすことが恐ろしく、逃げるようにしてその場を去った。腹立たしい気持ちのまま自宅へ帰り、彼に騙された気がして泣いてしまったという。

「最悪な気持ちでした。家にお母さんがいるって、一言あってもよかったと思うんです。でもそういうのもまったくなくて」

 別れることも考えたが、それ以外に悪いところは一つもない。たまたま母親が来ていただけの可能性もある。そう自分に言い聞かせ、彼とのメッセージや電話は普通に続けた。

◆「二人で会えないの?」と聞いてみるものの…

 翌週末も彼のマンションへ行った。金曜日の午後七時過ぎに彼のマンションのドアを開けると、そこにはまたも母親がいたのだ。

「その日も三人で料理を囲んで食事をしたんです。それなりに楽しいんですけど、そういうのを望んでるわけじゃないんですよ。二人でいちゃいちゃもできないわけじゃないですか。それで、その日に聞いたんです。一緒に住んでるの? って。そしたら、お母さんはわざわざ車で三十分以上もかけて来てるんです。私が家に来るときは彼が母親に連絡するルールがあるようで」

 佐藤さんは続ける。

「文句というか、二人で会えないの? って伝えました。今は三人がいい、というのが彼の回答です。納得はできませんでしたけど、関係が壊れる方が怖くて」

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