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元セクシー女優が「地味につらい女優の裏側」を暴露。血液検査は“最低月2回”、拘束時間12時間以上…

日刊SPA! / 2024年7月27日 15時53分

 おまけに、持って行ったアイテムが必ず使われるとは限らないので、たまに“持って行き損”になることも……。普段の顔と実際に売り出しているキャラが異なると、プライベート用の私服がまず使えないのも大きな悩みである。

 また、撮影用に服をいくつか用意しておき「一度使ったアイテムを使い回さない」と決めるプロ意識が高い女優もいる。衣装やメイク用品を自費で購入すれば経費はかかるし、家の荷物もどんどん増えてしまう。仕事だから仕方がないものの、本当は現場に手ぶらで行きたいのが多くの女優のホンネだろう。疲れた体で大量の荷物を持ち帰るのも、“地味につらい”。

◆夏は暑くて冬は寒いのがつらい!

 エアコンの音が入り込むのを防ぐため、撮影時にはスイッチを消すのが現場の鉄則……となると、夏は暑くて冬は寒くなってしまう。撮影現場の環境は常に悪いもの、と言っても過言ではない。

 つらいのは演者だけではなく、スタッフも一緒だ。特に夏は暑い中重たい機材を持ち、人間が密集している中で仕事を進めるのはだいぶキツいので、まだ冬の方がマシといったところだろう。

 女優はいつも一糸まとわぬ姿での撮影となり、体を激しく使うせいで夏も冬もしんどい。「夏は暑くて冬は寒い」という季節の洗礼(?)をビシバシ受けまくり、「体が強くないとやってられん!」と思う機会が何度も訪れるほど。

 動画もつらいが、スチール撮影もまたしんどい。むしろ動画よりたくさん動かないので、ポーズを取っていない間我に返り、暑すぎる・寒すぎると余計な感情が頭に浮かんでしまう。私はあの瞬間がたまらなく嫌だった。

 最近はなくなってきてる「野外もの作品」だと、さらに季節の厳しさを感じる。寒暖差だけではなく、成人向けビデオは諸々の事情があって虫よけスプレーを使えないため、夏場は蚊に刺されてしまう。ビデオの撮影現場は、いろいろな意味で“戦場”なのだ!

◆いまを生き残るセクシー女優はたくましい

 こう挙げてみると「地味につらいこと」が意外と多かったことに自分でも驚いた。仕事は楽しいだけではやっていられないのだと、書きながらつくづく思ってしまう。

 いま生き残るセクシー女優たちは、これらのしんどさを理解したうえで仕事を続けるのだから本当にたくましい。「つらい」を超えるやりがいや面白さ、目標を持つからこそ、女優業に全力で取り組めるのだろう。

 彼女たちは数々の困難を乗り越え、辛い部分を見せずにみなさんの前でキラキラとした笑顔を浮かべている。ビデオはある意味、努力の結晶。そんな点を少しでも頭に入れた状態で応援してもらえたら、演者としてはもう十分満足なのだ。

文/たかなし亜妖

【たかなし亜妖】
元セクシー女優のフリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ソーシャルゲームのシナリオライターを経て、フリーランスへと独立。WEBコラムから作品レビュー、同人作品やセクシービデオの脚本などあらゆる方面で活躍中。

―[元セクシー女優のよもやま話]―

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