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意外と“狭き門”「教習所の教官」になる試験は誰が審査するのか?合格には「かなりの時間と労力が必要」

日刊SPA! / 2024年7月31日 15時51分

◆教官になるために「本当に必要なこと」は?

教習所の教官になるためには、10科目の試験にすべて合格する必要があります。しかし、これまで述べたようにかなり厳しい難関試験です。まったく何の知識もない人がいきなり受けて合格するような試験ではないのです。そして何より、助手席から指導するという特殊な技能を身につけるためには、それなりの練習が必須です。教本を読み込んでどうにかなるものではありません。

教官になるためには、審査に合格するよりも前に、教習所に就職しておくことが何より重要となります。教官の見習い生として教習所で勤務していれば、業務時間外などに先輩教官などからいろいろと教われます。市販されていない教習所の教則本や教習車も揃っているわけですから、それらを活用して試験に備えることができます。

もちろん教習所で働いていなくても、教官になるための試験を受けることは可能です。筆者が教官の試験を受けたときも、某有名大学の学生が、国立国会図書館で教官に関する教則本を借りて勉強し、受験していました。知識は申し分なかったのでしょうが、技能試験では不合格となっていたようです。やはり教習所で練習できるのは強みです。

教習所の教官になるのは、狭き門であることは確か。ただ、教習所で働いていなくても資格の取得は可能です。安全運転のスキルは一生モノです。少しでも興味を持ったらぜひ挑戦してみてください。

<TEXT/室井大和>

【室井大和】
自動車ライター。出版社の記者・編集者を経て、指定自動車教習所の指導員として約10年間勤務。その後、自動車ライターとして独立し、コラムや試乗記、クルマメーカーのテキスト監修、SNS運用などを手がける。

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