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夏の男のサンダルは「レザー一択」。合皮や“ビルケンもどき”がNGなわけ

日刊SPA! / 2024年7月31日 15時52分

夏の男のサンダルは「レザー一択」。合皮や“ビルケンもどき”がNGなわけ

こんにちは、シューフィッターこまつです。靴の設計、リペア、フィッティングの経験と知識を生かし、革靴からスニーカーまで、知られざる靴のイロハをみなさまにお伝えしていこうと思います。
今年も酷暑の予報に、靴なんか履いてられないという方も多いでしょう。私も仕事や遠出以外は、毎日サンダルを愛用しています。といっても、いい大人ですから、アスファルトやコンクリートにビーサンなど無粋なことはいたしません。

大人が履くべきサンダルは、まず革、レザー一択です。履き心地・歩き心地もスポーツサンダルと遜色はありません。

スポサンはデザインに進化がなく、アウトドアシーン以外ではどうしても子供っぽくなってしまうのが難点です。また、流行りのリカバリーサンダルも「疲労回復=歩きやすさ」ということではなく、意外と足元が不安定になるので、タウンユースで履くなら革サンダル一択といっていいでしょう。

◆大人が履くべきサンダルはレザー一択

本格レザーサンダルの一推しがメイド・イン・ハワイの「アイランドスリッパ」です。セレクトショップや、百貨店でも一部取り扱いがあります。タフで味があってド定番なので、本当におすすめ。

創業は1946年、ハワイへ移住した日本人が創業者です。公式価格では2万2000円。既製品ではありますが、ほぼフルハンドメイド。全工程をハワイの小さな工場で生産しています。もちろん雪駄がモチーフです。

なにせスエードの発色が本当に素晴らしい。世界的に革屋がどんどんつぶれていっているなか、肉厚でほどよいざらつき感があり、退色して経年変化しても味になるサンダルメーカーは唯一無二でしょう。

ハンドメイドならではの「手加減」で、鼻緒が痛くならないのもアイランドスリッパの特徴。自然体で、おしゃれを格上げしてくれます。

筆者が仕事で行っている「フィッティング会」(合わない靴をその場で合わせます)にはよくドクターがお越しになりますが、アイランドスリッパ率はことのほか高い。「鼻緒をつかんで歩く」ことは足の握力を自然に、かつ効率的に鍛えるので、手放せないのだと思います。ビルケンのように過剰なアーチがあるものより、自分でアーチを鍛えたほうが結果的に、健康にはよいということ実践されているのだと思います。

◆もっと予算のある方はユッタニューマン

日本では5万~7万円前後、現地でも200ドル近くしますが、比類なき無骨かつ洗練されたフォルムにはその価値がありますし、エンジニアブーツのようにタフで、もちろん経年変化が楽しめます。

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