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夏の男のサンダルは「レザー一択」。合皮や“ビルケンもどき”がNGなわけ

日刊SPA! / 2024年7月31日 15時52分

スニーカー仕様のスポーツサンダルは、本格アウトドアショップのもの以外、意外に短命です。底もアッパーの合皮も加水分解を起こすので、安全に履けるのはせいぜい2シーズンほどでしょう。なによりへたったサンダルほど気分を下げるものはありません。

ちなみに筆者は自作したレザーサンダルを愛用しているのですが、元ネタはユッタニューマン。捨てる寸前の廃材を利用したもので、9年酷使してまったく壊れる気配はありません。

コロナ以降開催が見送られてきた「サンダルづくりのワークショップ」も今年あたりから再開され始めていますので、みつけたら申し込んでみましょう。自作サンダルはつくるのも簡単でフィットしますし、なにより愛着もわくので本当にお勧めです。

◆安価な合皮サンダル、ビルケンもどきはNG

無印良品やユニクロ、GUなどの一部例外を除き、5000円以下のレザーサンダルは、99%が合皮です。結論ですが、これはやめておきましょう。

サンダルに使われる合皮は、靴の中でも最下層のレベルで、「ビニール感」が満載です。あっというまに劣化して、ワンシーズンでひび割れを起こします。また合皮を素足で使うと、汗がたまり不潔になるので、どうせワンシーズンだから安いものを、といっても、手出しは厳禁です。

さらに言うと、「ビルケンもどき」の健康サンダルは危険です。フットベッドのコルクも粗悪で、手の力でストラップが抜けかねません。

原材料アップで、このあたりの価格帯のサンダルは年を追うごとにレベルが下がっているので、本当に気をつけてください。2年前の3000円サンダルと今年のものでは、同じショップで同じメーカーでも、断然、粗悪です。業界の裏事情を話せば、GUの本格サンダルが3000~4000円で爆売れした段階で、メーカーは完全に戦意を喪失して、よいモノづくりから撤退しています。これが今。

それでも毎年一定数売れるので、メーカーも生産してしまうのですが、モノが悪いと足をひきずる歩き方になり、健康を害します。3000円でワンシーズン、ツーシーズンで履き倒すくらいなら、はじめから少し高めの「天然革サンダル」を選んで5年以上履くほうがよほどコスパもいいし、健康的です。安物買いの銭失いはいい加減やめておきましょう。

◆サンダル履く際にもっとも重要なこと

こういっては元も子もありませんが、サンダルを履く際に一番重要なことは、「爪を切る」ということです。伸ばしっぱなしの爪は公害です。月に2回でいいので、爪を切ってください。親指は両端を切りすぎると巻き爪になるので、先端のみカット。ほかの指は手と同じ加減でOKです。私はサンダルの着用頻度が高いので、週1ペースで爪は切っています。

ついでに指毛も剃っておきましょう。人の目線はかならず体の「先端」にいくものなので、スネ毛はOKでも「指毛だけはNG」という方がとても多い。毎朝電気シェーバーでヒゲを剃るついでに、指毛も剃っています。

リラックスしたオフの日にサンダルで出かける方は、本当に見られてますよ、爪と指。ただでさえ暑くて不快なうえに、ふと視線の先に「汚い爪と毛」がげんなりしてしまいます。

【シューフィッターこまつ】
こまつ(本名・佐藤靖青〈さとうせいしょう〉)。イギリスのノーサンプトンで靴を学び、20代で靴の設計、30代からリペアの世界へ。現在「全国どこでもシューフィッター」として活動中。YouTube『シューフィッターこまつ 足と靴のスペシャリスト』。靴のブログを毎日書いてます。「毎日靴ブログ@こまつ」

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