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「子供の成長に悪影響を与える家」には“とある”共通点が。一級建築士が指摘する「間取りの重要性」

日刊SPA! / 2024年7月31日 15時50分

特に注意したいのが、嫁姑問題を抱えている場合。この間取りはその関係性をより硬直させる傾向があります。なぜなら、中廊下という微妙な距離感で関係性を構築しないといけないため、常にネガティブな思考や感情を誘発されるからです。

このように、廊下を隔てての対立を生まない間取り計画を本来なら考えるべきです。すでに嫁姑間で確執がある家庭の場合は、子世代の夫が必ず妻側の味方につくことが重要です。妻の不平不満を聞きながら、窓口となって自分の親と向き合うことでしか、この関係性は軟化出来ません。

嫁姑問題以外でも、きょうだい喧嘩などで関係性が崩れてしまった場合、部屋の位置を変え、ほかの家族が入って仲直りさせることが早期解決の助けになります。

◆リビングとダイニングは何のためにあるのか?

話をリビングイン階段に戻します。間取りが家族関係に影響するのであれば、リビングイン階段は親子の会話や関係性を改善してくれるのでしょうか?

実は、残念ながら間取りだけに頼ったところで改善は難しいのです。ただ、関係性の改善に積極的であれば、後押しにはなってくれます。では、親子や夫婦の関係性を改善していくため、リビングとダイニングは何のためにあるのかを考えてみましょう。

リビングは何となく家族で集ってTVを見る場所、ダイニングは食事する場所というように何となく使っている人が少なくないかと思います。

しかし、長年家づくりをしてきて、家の使い方を探求してきた立場からするとリビングとダイニングとも、本質的な機能を理解して使いこなせば、家族間の関係性が劇的に改善されることを発見しました。

◆リビングとダイニングには「正しい使い方」が

リビングという場所は、特に子供にとって重要な場所です。なぜなら、親位の年齢差の上司、兄弟ぐらいの年齢差の先輩と後輩と見立てると、まさにリビングは「社会の象徴のような場」だからです。

リビングでどれだけ家族と会話を重ねられたかという要素は、社会に出た時に大きく影響しやすいのです。例えばTVを見るとします。その時に意識したいのは、番組の内容に関して、お互いに考えや意見を言い合うことができているかです。リビングは家族間で意見を交わし、ディベート力を身に付けさせるには最適な場所なのです。

次に、ダイニングはどうでしょうか? 実は、ダイニングは「食事をしながら心をオープンにしてお互いの悩みなどを聞きあい関係性を深める場所」。

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