1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

「うちの孫、ことばの発達が遅いかも…」と感じたときに、祖父母が心掛けるべきこと

日刊SPA! / 2024年8月8日 8時50分

 ことばの獲得を早めたかったら、ミラーニューロンを刺激してやればいい。

 ミラーニューロンを活性化するには、抱き上げて、笑いかけたり、話しかけたり、歌ったりして、大人の全身の動きを、子どもの五感に訴えかけること。私たちの世代にとっては、とてもとても、普通のことだ。

 ただ、今、親たちがスマホの画面をのぞいている時間がけっこう長くて、核家族だと、昔みたいに、手が空いた家族が、かわるがわる赤ちゃんをからかっているような家庭は少なくなっている。

◆絵本の読み聞かせが、コミュニケーション力を高める

 ことばとコミュニケーションは、人生の基盤となる大事な大事な能力である。この発達をおおいに促すのにお勧めなのが絵本。ぜひ、絵本を読んであげてほしい。

 ミラーニューロンを刺激するのは、「ふわふわ」「ぎゅっ」「ぱちん」のような擬音語・擬態語や「いないいない」「バイバイ」「わんわん」のような繰り返しことばが印象的な、語感を楽しめる絵本。

 それを、親子で繰り返し発音して遊ぶのが最高の英才教育になる。心配しなくても世の中の「0〜2歳向け」の絵本は、ほぼ、そういう構成になっている。

◆絵本は言葉の発達を促し本好きへと誘う

 我が家の2歳男児は、今、はたらく車のイラストに、ドドド、グイーン、ザクザクなんていう擬態語が添えられた絵本に夢中。

 絵本から離れて、はたらく車のミニカーを手にして、その擬態語を繰り返すのも楽しいらしい。そして、絵本にないミニカーを手にしたときは、擬態語を自作するのだが、これが秀逸。

 先のとがったコンクリート破砕機のアームを布団に突き刺しながら、スンスンと言うのだけど、いやまさに布団に刺さる手触りは、スンスンっていう感じなのだもの。体感を擬態語に変える能力、高し。

 私の会社は、ネーミング(商品やブランドの名づけ)のコンサルティングをする会社なので、語感のセンスはめちゃくちゃ大事。彼の才能はかなり嬉しい。きっと絵本効果です。

 というわけで、ことばの発達が気になったら、「この子どうなの?」なんて親を問いたださないで、絵本をたくさん読んであげよう。そばにいなかったら、絵本を送ってあげよう。絵本は、ことばの発達を促すとともに、子どもたちを本好きに誘う魔法でもある。

文/黒川伊保子 構成/週刊SPA!編集部

【黒川伊保子】
(株)感性リサーチ代表取締役社長。1959年生まれ、奈良女子大学理学部物理学科卒業。コンピューターメーカーでAI(人工知能)開発に従事、2003年現職。『妻のトリセツ』『夫のトリセツ』がベストセラーに。近著に『息子のトリセツ』『母のトリセツ』

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください