「ミヤネ屋」と「ゴゴスマ」、視聴率バトルで明暗クッキリ。MCもゲストも“攻めの姿勢”が招いた誤算とは
日刊SPA! / 2024年8月9日 15時53分
松本側は主に『ミヤネ屋』のコメンテーター2人の発言を問題視している。この番組に限らず、コメンテーターの発言はコントロールが効かず、深慮に欠けることもあるので、難しい。攻めの姿勢を売り物とする番組は特にそうだ。
松本側はBPO(放送倫理・番組向上機構)への申し立ても検討しているという。一方、読売テレビ・松田陽三社長は定例会見で「事実関係で誤解があると思う」と語り、謝罪や訂正をする用意はないとしている。
万一、BPOが申し立てについて審議入りし、番組内容が人権侵害などに当たると判断された場合、『ミヤネ屋』は岐路に立たされる。BPOが問題視した番組は謝罪や番組内容の修正程度で済む場合もあるが、終了を余儀なくされる場合もある。スポンサーの離脱などが原因だ。
そうでなくてもBPOが問題視すると、イメージがガタ落ちとなってしまい、多くのケースで視聴率が下がってしまう。『ミヤネ屋』についてはBPO問題からも目が離せない。
<文/高堀冬彦>
【高堀冬彦】
放送コラムニスト/ジャーナリスト 1964年生まれ。スポーツニッポン新聞の文化部専門委員(放送記者クラブ)、「サンデー毎日」編集次長などを経て2019年に独立。放送批評誌「GALAC」前編集委員
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