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ラブホの部屋に“立てこもる”泥酔男性。困った従業員がとった「強硬手段」とは?

日刊SPA! / 2024年8月10日 15時53分

ラブホの部屋に“立てこもる”泥酔男性。困った従業員がとった「強硬手段」とは?

※画像はイメージです

 さまざまな男女の愛情と欲望が常に入り乱れる非日常空間・ラブホテル。そこで働く従業員は、カオスな人間ドラマを目撃することも少なくない。
 今回は、福岡の繁華街のラブホテルで、ベッドメイクとフロント業務を5年間続けた天野翔子さん(仮名)に衝撃的なエピソードを聞いた。

 ――それはある中年男性の“負の一大決心”が巻き起こした、哀しき迷惑エピソードだった。

◆泥酔した中年男性が一番高い部屋に入室

 天野さんの働いていたラブホは、駅から徒歩数分のホテル街にあったという。

 利用客は7割以上が男性1名で先に入室するケース。要するに、その後に夜のお姉さんを“デリバリー”する需要が多いということだ。

「とある平日、満室になり始めた午後9時ごろの出来事です。中年男性1名で、当ホテルで一番ランクが高い部屋に入室しました。サウナもある広い部屋で、ショートタイムの利用時間も終わっていたため、最低でも8000円以上の利用額になります。

 基本的にフロントでは入室人数を確認するため、お客様が入室するまでモニターでチェックしていますが、その男性は既にどこかで飲んできたのか、酔っぱらったようなふらついた足取りでした」

 とはいえ、ここまでは特に珍しくもない光景。金銭的に余裕のある、ただの泥酔客だと思っていたという。

「30分ほど経った頃でしょうか。中年男性の部屋を指名した夜のお姉さんが到着しました。ドアのロックを解除し部屋へ通したのですが、その数分後、部屋に入ったお姉さんからフロントに電話がかかってきたのです」

◆「帰るのでドアを開けて」

 電話口のお姉さんは苛立っているような声色だったそうです。

「『帰るのでドアの鍵を開けてほしい』と。どうやら男性客の所持金が足りないらしく、お姉さんは憤り、うんざりしている様子。さらにお姉さんは続けて、『この男、ここの部屋代も持ってないみたいですよ』と教えてくれたんです。一旦ドアの鍵を解除し、夜のお姉さんを帰すと、私は中年男性の部屋に向かいました」

 面倒くさいことになった……天野さんはそう思いながら、どうか穏便にことが済むように、と祈るような気持ちで部屋のチャイムを鳴らしたという。

「チャイムを鳴らすと、男性は不機嫌そうにドアから顔を覗かせました。私が部屋代を持っているかをと確認すると、『金は持ってねえよ!』とまさかの逆ギレ。お金が足りない場合、こちらで身分証などを預かったうえで、ATMでお金をおろしてきてもらうといった対応になります。

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