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高校時代の“目の整形“が転機に…今では「一晩800万円売り上げる」敏腕経営者が明かす過去

日刊SPA! / 2024年8月14日 15時54分

 見た目を変えれば、周囲の目が変わる。その体験は、ヒロコ氏をこんな行動に向かわせた。

「同意書の親のサインを偽造して、ずっと同級生からからかわれてきた目を整形しました。細い目がずっとコンプレックスだったんです」

◆同性に抱いた恋愛感情を「いずれ治る」と言われ…

 ヒロコ氏が自らのセクシャリティを意識したのは、小学生のとき。

「当時、クラスで足の速い女の子がいました。彼女に対する感情は、尊敬や羨望、そして好意が綯い交ぜになったものでした。おそらくそれは恋愛感情だったのでしょう。中学生になってからは同級生と交際しては別れて……を繰り返していました。保健室の先生に相談したとき、『思春期のうちはそういうことがままあるけど、いずれ治るから』と言われたんです。『治る』ってことは病気なのだなと思い、自然と『誰にも気持ちを打ち明けてはいけないんだ』と考えるようになりました」

 胸に秘めた嗜好を表現していいと教えてくれたのは、進学した大学院の恩師だった。

「大学院は研究計画書を提出するのですが、私は実際には自分の関心から遠いものをテーマとして選んでいました。しかし恩師には『君の計画書には愛情が感じられない』と簡単に見破られ、本当にやりたいことを聞かれたんです。そのとき、私は偽らずに本音をすべて語りました。結果的に、性的マイノリティの人の表現活動をすることができたと思っています」

◆初めての新宿2丁目で緊張した経験があるからこそ…

 その後、上京した際に訪れた新宿2丁目で感銘を受けた。

「そのときにレズビアンバーを初めて経験しました。さまざまな人が思い思いに楽しんでいる様子が印象的でしたね。仙台にもこうした形態のバーがあればいいなとは思ったものの、すぐに現在の形態で店を経営して生きていこうと考えていたわけではありません」

 仙台での出店にあたっては、まず1日単位で間借りできる店舗を探しておおよその収支の見通しを立てながら貯蓄を行い、1年間の“試運転”のあと、満を持して『楽園』をオープンさせた。風俗営業の許可を取得し、毎日ショータイムが行われるバーに育て上げた。現在、7年目。県外からも多くの女性が癒やしを求めて訪れる人気店になった。

「さまざまなお客様がいらっしゃいますが、心から愛おしく感じますね。というのは、私自身、初めて新宿2丁目のレズビアンバーを訪れたとき、あまりに緊張して店の周囲をグルグルして2時間も経過してしまって。少し苦い思いでなんです。お客様はそれくらい緊張すると思うし、勇気を出して扉を開けてくれたのだろうと思うと、必ず楽しませたいなと思うんです」

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