1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 芸能総合

東出昌大がスキャンダル以降に“半分山暮らし”をする理由を初告白

日刊SPA! / 2024年8月16日 8時51分

東出昌大がスキャンダル以降に“半分山暮らし”をする理由を初告白

東出昌大さん

―[インタビュー連載『エッジな人々』]―

 関東某山の奥、トタン屋根とビニールシートで囲まれた炊事場の前で、東出昌大はカレーうどんを作っていた。狩猟者集団として立ち上げた「青狼會」のTシャツを着た後輩たちは、東出の指示でネギを切り、食器を用意してくれる。東出はなぜ山に籠もったのか、銃を構えるのか。謎に満ちた半自給自足生活、彼の”今”に迫った――。 ◆100頭以上撃ってどの子も忘れられない

──小誌連載いつもありがとうございます。今日は僕ら以外にもお客さんがいるんですね。

東出昌大(以下、東出):狩猟を通して知り合った人やご近所さんがきてくれています。今、新しく自分の家を建てていまして。彼らにその手伝いをしてもらっていたんです。

──仲間と協力して暮らしているんですね。

東出:うーん……「仲間と協力」というと、ちょっと暑苦しい。お互い「手が空いてるから手伝うよ」っていう気楽な感じです。カレーうどん、冷めないうちにどうぞ。

──いただきます。この黒めの肉は……?

東出:イノシシとシカですね。自分で仕留めたものや、貰ったクマ肉などは貰って冷凍庫で保管して食べています。

──狩猟免許はいつ取ったのでしょうか?

東出:8年前、28歳の夏です。23歳のときに千松信也さんの『ぼくは猟師になった』を読んで「こんな生き方があるのか」と興味を持ったのですが、役者の仕事優先で難しかったので、5年越しでようやく念願叶った形です。

──最初に撃った獲物は。

東出:今まで100頭以上撃ってきて、どの子も忘れられない。でも最初の衝撃は強烈でした。群馬の師匠・阿部さんと雪で埋もれた山道を歩いているときのことです。阿部さんが「いたぞっ!」と指差した。その方向に大きなシカが一頭。銃を構え、あとはもう引き金を引くだけ……。だけど、いろんな思いが駆け巡り、ためらってしまう。逡巡を振り切り、銃弾を放てば、事は一瞬。まず、発射の反動がヤバい。こんな衝撃があるのかと驚きました。

──それまで銃を撃ったことはなかったんですか?

東出:射撃場で練習はしてましたが、止まった的を固定した銃で撃つのと、足場が悪く的も動く猟場とでは勝手が違う。撃った衝撃で獣から自分の視線が逸れてしまった。慌てて探すと、四肢をばたつかせ、もがき苦しむ大きなシカが、雪煙を上げながらこちらにズリ落ちてきた。雪面は鮮血に染まり、唖然としている僕に阿部さんの「仕留めろ!」という言葉で我に返った。首にナイフを立てるけど、焦ってるから何度突き立てても、うまくいかない。最後は阿部さんの助けを借りて仕留めました。銃を構えてから止めを刺すまで、1分ちょっとの出来事でしたね。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください