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『アド街』が30年目に突入。「徹底的に話を聞きまくる」姿勢が“愛され続ける秘訣”か

日刊SPA! / 2024年8月17日 15時51分

「変わりつつある街を切り取ることも、アド街という番組の性質のひとつですね。寂しいことですが、再開発でどこも同じような街になって、個性がどんどん消えていっているので、そこがアド街の試練でもあります。その街の個性をどう打ち出すか?という事がかつてより難しくなってきていますが、街に住む人、働く人がいる限り、その街の魅力を見つけなければいけないと思います」

◆「取り上げる街にわざわざ行ってくれる」峰竜太さん

 現在の出演者は、「あなたの街の宣伝部長」である司会の井ノ原快彦さん、MCの中原みなみアナウンサー、レギュラーパネリストに峰竜太さん、薬丸裕英さん、山田五郎さんという布陣となっている。毎回、街に関する山田五郎さんの詳しい解説には舌を巻くが、峰さんや薬丸さんもいろいろな街を訪れ、独自の見解を披露してくれるところも、アド街の魅力のひとつだ。

「峰さんは取り上げる街にわざわざ行って、『こんな場所に行ってきた』という話をしてくれます。先日も、暑いなか最低1時間は並ぶラーメン屋に『並んで食べてきたよ』と仰ってくれました。薬丸さんもいろいろな街に行かれていて、全然有名ではない店を知っていたりしますね。五郎さんは全方位で知識がある方ですので、本当に信頼しています」

 1995年の放送開始から2015年までの20年間は、故・愛川欽也さんが司会を務めていた。井ノ原さんに司会が変わっても、2人に共通している「街の人へのリスペクト」が、アド街を好感度の高い番組にしてくれていると堀江ディレクターは言う。

「お二人とも街や街の人へのリスペクトに重きを置いていて、すごく素敵ないい方という共通点があります。そこが変わらなかったからこそ、アド街から視聴者が離れることなく、愛されている番組になったとも思っています。特に井ノ原さんは物事をポジティブに捉える方なので、街の人の色んな人柄を見抜いて、愛情たっぷりなコメントをするので、より街が輝いて見えてきます」

◆アド街が愛され続ける秘訣とは?

 街の情報はインターネットやInstagramやTikTokなどのSNSでも検索することはできる。しかし、街の全体像を把握するには、あまりにピンポイントすぎる。その街の“イマ”の全体像を知るには、アド街という番組が最適だ。

「アド街は『ここなら明日行ってみようかな』と思ってくれる視聴者さんが多いような気がします。そして、私たちも極力その街に行った気持ちになれるように作っています。基本的にはお客さん目線で撮っています。もちろんそれだけでは成立しないので、メリハリを出す撮り方と編集にしています。足が悪くてあまり出歩けないおばあちゃんに『アド街を見ると、行った気になれるから、楽しくて見ている』と言われたことが嬉しかったです」

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