1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 芸能総合

和田アキ子、“トド発言”に収まらない逆風。姉御肌の言動に『おまかせ!』できないテレビ事情

日刊SPA! / 2024年8月18日 8時54分

 世の中がそうなったから、和田のように先輩風を吹かせるタイプのタレントに違和感を覚える視聴者もいるはず。和田らには意識改革が求められる。

 意識改革はそう難しいことではないはず。和田はこれまでにも何度か自分を変化させているからである。たとえば、タレントとしての出世作は日本テレビ『金曜10時!うわさのチャンネル!!』(1973年)でのゴッド姉ちゃんで、自分以外を子分扱いしていたが、1980年代にはコワモテの芸風を弱めた。

◆打ち切り説も囁かれるが…

『アッコにおまかせ!』については打ち切り説が報じられているものの、調べたところ、少なくとも来年3月までは継続する。そもそも視聴率が悪くないので終了は考えられない。日曜日の昼のテレビ界は超激戦区なのだが、上位に食い込んでいる。以下、視聴率の標準値である各番組の個人視聴率である。

■日本テレビ『スクール革命!』(午前11時45分~午後12時45分)2009年スタート
7月28日 3.9%
8月4日 4.3%
8月11日 4.0%

■テレビ朝日『ビートたけしのTVタックル』(午後12時~同55分)この時間帯でのスタートは2016年
7月28日 4.0%
8月4日 3.3%
8月11日 2.9%

■TBS『アッコにおまかせ!』(午前11時45分~午後1時)1985年スタート
7月28日 3.5%
8月4日 3.1%
8月11日 3.6%

■フジテレビ『なりゆき街道旅』(午後12時~同2時)2018年スタート
7月28日 2.4%
8月4日 2.8%
8月11日 2.3%

■NHK『NHKのど自慢』(午後12時15分~同1時)1953年スタート
7月28日 休止
8月4日 3.4%
8月11日 2.9%

◆不適切発言への釈明はあるのか?

 長寿番組ばかりが並んでいるのが日曜日の昼の特色だ。また、最初から若者向けの『スクール革命!』を除くと、どの番組も驚くほど10代やF1層(20~34歳の女性)に観られていない。局側が若者に見せようとしていない。

 日曜の昼はそもそも若者の多くがテレビを観ていないのである。遊びに出ているのだろう。だから中高年以上がメインターゲットになる。

 8月18日の『アッコにおまかせ!』は和田の不適切発言について、どう釈明するのか。悪意がこめられた発言をしたわけではなく、偽情報を流したわけでもないので、強行突破することも可能だが、それは避けたほうが賢明だろう。視聴者の声に応える番組づくりはSNS時代のトレンドだ。

<文/高堀冬彦>

【高堀冬彦】
放送コラムニスト/ジャーナリスト 1964年生まれ。スポーツニッポン新聞の文化部専門委員(放送記者クラブ)、「サンデー毎日」編集次長などを経て2019年に独立。放送批評誌「GALAC」前編集委員

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください