「自治体主導の婚活」の弱点は“母数の少なさ”。「会ったことがある人ばかり」状態を避ける方法
日刊SPA! / 2024年8月22日 15時52分
ただマッチングアプリにおける最大の難点は、「相手の素性がわからない」ことです。普及にともなって、私の元にはマッチングアプリで「ロマンス詐欺」の被害に遭われてしまった方も来られています。
もっともよく聞くのは、なんと一度も会わないままに大金を騙し取られてしまうケース。彼ら彼女らは、オンライン上で好意を獲得したのち、「結婚資金のため」「将来へのライフプランを共有できる人がいい」などと巧妙に騙り、投資詐欺を行っているようです。
結婚特化型のアプリでは、「独身証明書」や「源泉徴収票」の登録が必要なものもありますが、あくまで一部のサービスに限られます。その確認体制や悪質ユーザーへの対応も、運営元によって大きな差があるでしょう。
◆結婚を目標にするならば、「アプリ利用は1年」を目安に
官主導型のマッチングアプリでは、身元の確からしさへの安心感があるのが大きなメリットです。もし利用できるサービスがあれば、「ものは試し」と始めてもよいかもしれません。
ただし、良縁が見つかるかは人によります。民間のアプリでまったく成果が上がらなかった人が、官製アプリでは上手くいく――そんな上手い話は、残念ながらありません。
したがって、「結婚したい人」がマッチングアプリで活動するのは、官民問わず時間を区切るのが賢明です。恋愛目的なら別として、結婚を目標にする方は、アプリ利用は1年を目安と考えましょう。
どんな運営元であっても、アプリ型では本人の積極性や「モテ度」が大きく問われます。恋愛慣れしている人がより効率的に相手を探せるサービスであって、恋愛が苦手な人が一発大逆転できるサービスではないのです。
◆お見合いパーティーもまた「弱肉強食」の世界
はじめから対面で話せる安心感があり、より本気度が高い人が多いのがお見合いパーティー。ただ、パーティー単体で提供しているサービスでは、アプリと変わらず「弱肉強食」の世界です。
モテる人は自分の条件に合う人がいさえすれば、あっさりカップリングして去っていきます。その反対の人たちは……いわずもがなです。
結婚相談所型としては、自治体によって「仲人さん」の役割を果たしてくれる「相談員」を抱えている場合があります。もしご自身の自治体がそのパターンであれば、かなりラッキーです。なぜなら、そういうサービスの提供がある自治体はまだまだ数少ないのです。
私は以前からそういった自治体向けの講演を行ったり、サポートをして来ましたが、相談員の皆さんが目指されていたのは結婚相談所に近いサービス。アプリ利用やパーティーへの単発参加より、少しハードルがあがるので尻込みする方もあるかもしれません。
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