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「自治体主導の婚活」の弱点は“母数の少なさ”。「会ったことがある人ばかり」状態を避ける方法

日刊SPA! / 2024年8月22日 15時52分

 けれど、一人で良縁を掴むことができない方には、第三者のアドバイスやサポートがなにより効果的であり、必要なのです。ですから無料または格安で相談員さんがサポートしてくれるタイプの「官製婚活」は、恋愛に自信がない人には心強いでしょう。

◆気づけば「会ったことがある人ばかり」に

 他方で、民間型よりも登録人数が少ないのが、官型のウィークポイントです。民間の結婚相談所では、各相談所内の登録者に限らず、連盟に加盟している相談所同士で登録者を紹介しあえます。連盟は国内に複数存在し、多いところの登録者数は9万人超にもなります。

 自治体が運営しているものだと、自治体ごとに利用者情報が完結してしまうので、母数がどうしても少なくなってしまいます。何度もパーティーに参加すると、気づけば「会ったことがある人ばかり」になってしまうこともあるようです。

 ですから、官製の場合は「お見合いパーティー」型でも「結婚相談所」型であっても、進展がなければ、やはり1年を目安に見切りをつけた方がよいでしょう。

 もちろん、スタッフの力量にも大きく左右されます。これは民間であっても同様なので、ご自身に進歩がないと感じたら、思い切って活動する場所を変えてみてください。

◆モテなくても結婚はできるが…

「結婚は絶対」とする同調圧力は薄れ、結婚をするもしないも本人のライフプラン次第という価値観がすっかり広がりました。かつてよりも個人の意思が尊重される、素敵な時代になりつつあると思います。

 ただ、「人それぞれ」の認識が共有されたことで、お節介を焼いてくれる人はいなくなりました。

 望むと望まざると昔であれば、あれこれ振る舞いに口を挟んでくる人や、独身者に縁談を持ち込んだりする人がいたものです。

 無用なプレッシャーをかけられたり、セクハラまがいの言葉に翻弄されづらくなり、より快適な暮らしができるようになった反面、「モテないし受け身だが、結婚したい」人が結婚できなくなったのが現代です。

 もしあなたが結婚したいなら、どんな形であれ、とにかく一歩踏み出しましょう。その「第一歩」への選択肢として、官製婚活は有力だと思っています。

 モテなくても結婚はできますが、受け身のままでは結婚できない時代です。勇気を出して、飛び込んでみてくださいね。

<TEXT/植草美幸>

*1……内閣府「男女共同参画白書 令和4年版」 第2節「結婚と家族を取り巻く状況」より
*2……厚生労働省「令和5年(2023) 人口動態統計月報年計(概数)」より

【植草美幸】
結婚相談所マリーミー代表取締役、恋愛・婚活アドバイザー。 1995年にアパレル業界に特化した人材派遣会社エムエスピーを創業。そこで培ったマッチング能力・人材発掘力を生かし、2009年に結婚相談所マリーミーを設立。日々カウンセリングを行いながら、セミナーの開催、テレビやラジオへの出演など幅広く活動中。著書に『ワガママな女におなりなさい 「婚活の壁」に効く秘密のアドバイス』(講談社)、『モテ理論』(PHP文庫)など

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