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音楽フェスの「洋楽離れ」が話題に。実は24年前、すでに起こっていた“地殻変動”の正体

日刊SPA! / 2024年8月24日 8時49分

 こうしてやむを得ず内向きになったことで、J-POPがガラパゴス化して唯一無二の個性を獲得した、と言うこともできるかもしれません。

 けれども、失われた◯十年と表裏一体だと考えれば、J-Waveの洋楽離れは暗い側面も示していると理解する必要があるのです。

◆サマソニでの現象は、積み重ねの結果

 つまり、今回のサマソニで見られた状況は、20年以上もの年月をかけて、日本から洋楽を聞く習慣が消滅していったことが積み重なっていった結果なのではないでしょうか。

 そして、その背景には、頑固一徹洋楽至上主義を貫いていたJ-Waveというカルチャーが唐突にメルトダウンしたことがある。“洋楽を追っていなければまずい”という焦燥感でリスナーを動かすことができなくなった。

 クリスティーナ・アギレラそっちのけで、Creepy NutsのBBBBに興じる光景は雄弁です。

 それはいいことでも悪いことでもありません。素晴らしい音楽が英語でなければならない時代ではなくなっただけの話なのですから。

文/石黒隆之

【石黒隆之】
音楽批評の他、スポーツ、エンタメ、政治について執筆。『新潮』『ユリイカ』等に音楽評論を寄稿。『Number』等でスポーツ取材の経験もあり。Twitter: @TakayukiIshigu4

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