アドマイヤマーズが大活躍の理由は? 注目の「新種牡馬産駒の特徴」を解説
日刊SPA! / 2024年8月30日 15時30分
アドマイヤマーズのお父さんダイワメジャーといえば、「雄大な馬体と豊富な前進気勢」が特徴でしたが、春に牧場を取材した際には「お父さんの良いところを“適度に”受け継いでいて……」という感触でした。実際、ここまで33走していますが、420kg〜439kgで4勝2着1回とコンパクトな馬体でもしっかり走れています。
その一方で、33走中15走が初角を3番手以内に通過しており、現代競馬に必須な先行力をしっかり兼ね備えている様子。大き過ぎず、適度な前進気勢があることが2歳戦から走れている要因かもしれません。
特筆すべきは未勝利戦での強さで、これまでの成績は5-0-2-1。着外の1頭も6番人気4着の好走でした。デビュー戦の反動よりも前進を期待していいタイプに見受けられます。
デビュー済みの注目産駒はエンブロイダリー。三代母にビワハイジを持つ良血です。新馬戦は先行するミリオンローズ(この馬も強い!)を捉えきれなかったもののメンバー最速の上がり33.2秒を記録。続く未勝利戦は後続に1.1秒をつける圧勝でした。来春の牝馬クラシック路線での活躍が大いに期待できる素質馬です。
◆満遍なく勝ち上がり馬を出しているサートゥルナーリア
サートゥルナーリアは兄にエピファネイア、リオンディーズと2頭の種牡馬を持つ、今年の新種牡馬リーディングの大本命です。既にジェゼロ、クライスレリアーナと牡牝の大物候補を送り出し、順風満帆といったところでしょうか。
注目データは生産牧場別成績。前記の2頭はノーザンファームの生産馬ですが、実はノーザンファーム生産馬はここまで2-0-1-5という成績で、勝っているのはこの2頭だけ。勝ち上がった残りの6頭はノーザンファーム“以外”の生産馬なのです。6頭の生産牧場は全て異なっており、要するに7牧場から勝ち馬を送り出しているということ。これは種牡馬としての能力の高さを裏付けています。予想するうえでは、過小評価されがちな“ノーザンファーム以外の生産馬”に注目したいところです。
◆ダート替わりで狙いたいナダル産駒
2歳戦開幕から3週で3勝2着2回と猛威を振るったナダル産駒ですが、その後は23戦して1勝という急ブレーキ。ただ、ナダルはダートが主体のアメリカ競馬で活躍した馬です。牧場取材時の評判がすこぶる良く、「ダート向きだと思うけど、軽さがあるので芝でもやれそう」というコメントを何度も耳にしました。それだけに、“本来はダートに適性があるのに、調教で動けてしまっているから芝を使われている”という馬も少なくないでしょう。
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