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「住人の精神を蝕む家」には共通した要素が。一級建築士が伝えたい「風水よりも大切なもの」

日刊SPA! / 2024年8月31日 8時53分

「そういえば、なぜ東京から広島に戻ってきたのですか?」

◆背景には「逃げ帰るように戻ってきた」と思いが

沈黙が続いた後、彼が次のように言ったのです。

「思い出したくなくて、言わなかったのです。実は東京で事業に失敗して、再起をかけて広島に戻ってきていて。それが何か影響しているのですか?」

さらにいろいろと掘り下げていくうちに分かったことがありました。それは、彼は再起をかけて戻ってきたのではなく、「東京で敗北して、逃げ帰るように広島に戻ってきた」という思いが強かったのです。

いくら風水が整っている家に住んでいても、この動機が根底にあったのであれば、うまくいくものもうまくいきません。「自分を責めなくてもいい」「再起をかけてこの家で楽しむ」と思い改めてもらうことで、彼はどんどん人生が好転していきました。
 
◆風水などよりも重要なことは、あなたの思い

私はこれまで、風水や家相を組み込んだ家づくりを多数してきましたが、心底分かったことがあります。それがこれまで述べてきたように「風水などよりも、その家に住んでいる根底の動機のほうが、住み心地に大きく作用する」ということです。

もし、今住んでいる家が嫌いなら、「たいした人生を送れない」と無意識に思っている可能性があります。その思いが、あなたの人生をどんどん蝕んでいきます。まさにその家があなたのことを呪っているようなものです。人生をより良くしたいのであれば、その家に住む一番の動機を前向きなものにすることが必要です。

「今までそういったことを考えたことがなかった」という日本人が大半なのですが、人生をより良く充実したものにしていっている人たちは、自然とその家に住むことで前向きな人生になることを意識しています。

ぜひ前向きな動機を設定してみましょう。心から、あなたの人生が前向きになり、住まいがあなたの人生を後押しすることを祈っています。

これにてコラム終了です。お付き合いいただきありがとうございました。今後も色々なところで、皆さまと触れ合うことを楽しみにしています。

<TEXT/八納啓創>

【八納啓創】
1970年、神戸市生まれ。一級建築士、株式会社G proportion アーキテクツ代表取締役。「地球と人にやさしい建築を世界に」をテーマに、デザイン性、機能性、省エネ性や空間が人に与える心理的影響をまとめた空間心理学を組み込みながら設計活動を行っている。これまで120件の家や幼保園、福祉施設などの設計に携わってきた。クライアントには、上場会社の経営者やベストセラー作家をはじめ「住む人が幸せになる家」のコンセプトに共感する人が集い、全国で家づくりを展開中

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