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物理オリンピック代表候補→東大推薦入学の天才が“億バズTikToker”に転身したワケ「もう学力偏差値いらねぇわ」

日刊SPA! / 2024年8月31日 8時58分

◆挫折&コロナにより、「現役東大生TikToker」が誕生

――事実、いぶさんは見事東大に合格。大学生活は、どのようなものでしたか?

いぶ:「かっこいい」という理由で工学部機械情報工学科に入り、AIやVR分野を専攻。当初は研究者を目指して毎日12時間ほど勉強していましたが、この分野について知れば知るほど発展途上で、僕が生きているうちにやりたいことが実現できるかさえ怪しいということがわかってしまいました。

また、僕以外の推薦生はバケモノ級の天才ばかり。生物学オリンピックの国際大会で金メダルを取った人は、猫と会話できるか研究しているといって話しかけても「にゃー」しか言わない。脳科学の全国大会に出場していた人は、「見ると落ち着く」といって常に脳のCTスキャンを持ち歩いていました。「物理は好きだけど、僕はここまでできない。学問の未来はこういう人たちに託したほうがいい」と思った僕は、徐々に“大学生のモラトリアム期間”を楽しむ方向にシフトしていったんです。

――そんな時にはじめたのが、TikTokだった。

いぶ:はい。ちょうどそのタイミングでコロナが蔓延し、遊ぶことすらできない状態に。一度実家に帰ることになったのですが、世間とのかかわりを絶やさないためにTikTokをはじめました。すると、「現役東大生」という肩書のインパクトの強さからか、これが大バズり。初月で20万円もの収益があがったんです。20万円なんて大学生には大金ですから、「俺には才能がある」と当時はかなり浮かれていましたね。今考えると、コロナが大きな人生の岐路になったと思います。

その後もTikTokのトレンドを分析し、「もう学力偏差値はいらねぇわ」などの煽る動画など多数投稿。狙い通りに伸び続け、始めてまもなく総再生回数が2億回を突破しました。ただ、大学3年になるタイミングで「現役東大生というブランドがなくなったらどうなるんだろう」、「卒業後も続けられたとして、インフルエンサーって何歳まで続けられるんだろう」と進路に迷うようになり、一旦休学を選択。そこで出した結論が、インフルエンサーを続けながら、個人事業主としてSNSコンサル業をはじめることでした。これもとんとん拍子で軌道に乗り、最終的には5人の従業員を抱えるまで成長しました。

◆「3年以内に社長になる」。いぶさんがシーシャにかける想い

――シーシャとは、どのようにして出会ったのですか?

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