“おしゃれな作業着”が現場で人気「3K仕事のイメージを変えたい」創業者の想い
日刊SPA! / 2024年9月4日 8時53分
若い女性にも支持されている
ゴミ収集や足場の建設、道路工事などの現場作業。社会のために必要なエッセンシャルワークである一方で、きつい・汚い・危険の「3K」と呼ばれ、敬遠されてしまう傾向も。そんな現場作業のイメージを変えるため、山口県のとある会社が立ち上がった。
HARADA株式会社(以下、HARADA)は、作業服や安全用品を取り扱う会社だが、特に注目されているのが「オーダーユニフォーム」。それぞれの会社のイメージを表現した、唯一無二のおしゃれでスタイリッシュなデザインがさまざまな業界から人気になっている。
今回は代表取締役の原田栄造さんに、オーダーユニフォームの事業を始めたきっかけや、3K労働のイメージを変えるための取り組みなどについてお話を聞いた。
◆事業に限界を感じ、オーダーユニフォームの道へ
HARADAは創業52年を迎える老舗企業だ。先代の初代社長が軍手や手袋を作る事業をはじめたことが創業のきっかけで、現在は作業服や安全靴の製造を行っている。また、原田さんが会社を承継してから約20年が経過。現在では全国展開を達成し、年商34億円の企業に成長している。
そんなHARADAがおしゃれでかっこいいオーダーユニフォームの展開をはじめたのは2017年ごろ。きっかけは、とある会社からの一言だった。
「これまで行っていた一般的な作業服の販売に限界を感じ、全国に展開できるビジネスを始めたいと考えていました。そんな折、ある取引先から『自分の会社だけのオリジナルのユニフォームがほしい』という声がありました。そこで、会社の特徴や社風に合わせたデザインのユニフォームを作ってみると、とても大好評でした」
◆殺到する問い合わせに手応えを感じた
これが広がって他の会社からも、うちもオリジナルデザインのユニフォームがほしいという声が殺到。「これなら全国展開ができるのでは?」と手応えを感じた原田さんは、オーダーユニフォームの企画・制作を新たなビジネスとして始めることになった。
「野球やサッカーの選手たちは、チームの看板を背負っているという誇りをユニフォームに感じていると思います。作業着を着て仕事をする方たちにも同じような気持ちになってもらいたいと思い、『誇りを纏う』をキャッチコピーに掲げ、スタイリッシュでかっこいい作業着のデザインをはじめました」
◆目標は「3K」のイメージを変えること
原田さんがオーダーユニフォームの制作を始めると、多くの取引先から「うちでもオリジナルのデザインのものがほしい」という声が上がり、次第にHARADAの主要ビジネスに成長することになった。現在では500社以上ものユニフォームを手掛けるまでになった。
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