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サンリオが最高益に。ハローキティ50周年で「大復活を遂げた」5つの理由

日刊SPA! / 2024年9月6日 8時53分

◆強み4:サンリオピューロランドとハーモニーランドの成長

 サンリオピューロランド(東京都多摩市)とハーモニーランド(大分県)の両テーマパークも、日本セグメントの売上高と営業利益の成長に重要な役割を果たしています。

 直近の四半期決算におけるサンリオピューロランドの売上高は27億7700万円、営業利益は5億3700万円に達し、それぞれ前年同期比で20.0%および29.3%の増加を記録しました。これらの結果は、サンリオピューロランドがコロナ禍からの回復を遂げ、再び多くの来場者を引き寄せていることを示しています。

 ハーモニーランドも、シーズンイベントの成功により、売上高は6億3100万円、営業利益は600万円でした。前年同期比では売上高は+10.8%でしたが、営業利益は−81.2%と減少しています。これは、園内のショップのリニューアル工事などによるものと推測されます。

 特に、夏季のイベントやシーズンごとの特別プログラムが家族連れや観光客に支持されており、来場者数の増加が売上高の伸びに貢献しています。

◆強み5:サンリオの魅力とリスク

 サンリオの日本セグメントの業績が顕著に成長している中で、投資家にとっての魅力とリスクを客観的に評価することが重要です。魅力的なポイントとして、サンリオの強力なブランド力と成功したライセンス事業が挙げられます。特に、複数キャラクター戦略や北米・アジア市場での成功は、今後も安定した収益をもたらす可能性が高いでしょう。

 また、サンリオピューロランドやハーモニーランドのテーマパーク事業が再び成長軌道に乗っている点も、投資家にとって安心材料となります。さらに、サンリオの配当利回りは約1%あり、安定した配当を受け取りながら長期的な株価成長を期待する投資家にとっても魅力があるといえるでしょう。

 その一方、リスクとしては、現在の株価がすでに高値圏にあることが挙げられます。特に、株価が過去最高値を更新し続けている中で、今後の上昇余地が限定的である可能性があります。また、サンリオの業績が予想通りに進まない場合、株価下落のリスクが存在します。

 さらに、北米やアジア市場での競争が激化した場合、サンリオの成長にブレーキをかけるリスク要因となり得ます。競合他社との競争が続く中で、サンリオがどのようにして競争優位を維持し、さらなる成長を遂げるかが今後の注目ポイントとなるでしょう。

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