1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 芸能総合

“現役早大生セクシー女優”が引退後に向き合う過去「出演作品の“削除”も考えている」

日刊SPA! / 2024年9月6日 15時53分

 やがて神野は2021年11月、SNSで休業を宣言した。

「自分にとって“セクシー女優”は本当に必要不可欠なものなのか、一度お休みをして考えたいと思ったんです。休業期間中、もう自分の中には『セクシー女優に戻りたい』という気持ちが残っていないことに気づいて、引退を決意しました」

 セクシー女優になって3度目の春、2022年3月に早稲田大学を卒業。その3か月後、神野はアダルト業界を引退した。

◆傷つきを認め、「過去を許す」2年間だった

 引退後の2年間を振り返って神野は「自分の過去を許す時間だった」と語る。

「これまで無我夢中で走り続けていたせいか、自分自身にきちんと向き合えていないことも多かった。けれど、こうやって書き続けることで『あ、あのときってこんな風に自分は傷ついていたんだな』と発見することも少なくありませんでした」

自分の内なる傷を認めることは、痛みを伴う作業だ。かわいそうと思われたくない、被害を認めたくない、弱い存在と思われたくない……弱さを認めることを嫌がる気持ちは、「ウィークネス・フォビア(弱さ嫌悪)」と呼ばれる。

「自分の傷を認めるって、なんだか負けた気になるじゃないですか。ずっと何かと闘っていたし、『負けたくない』という思いが強かったから。でも書いていくうちに傷ついている自分を認めて、ひとつずつ乗り越えられたように思えます。

 やっぱり最終的に自分を救えるのは自分しかいないと思うんです。それを誰かに求めてしまった瞬間にその関係性っていびつになってしまうから。特に私の場合、他の人があまり経験していないことで悩んでいるので、それを他人に丸投げして考えてもらっても、なんの解決にもならないし」

 傷つきを認めた神野の言葉は、迷いがなかった。

◆出演作品を「消したい」と考える本当の理由

 神野が「渡辺まお」だったのは、およそ2年間。2年という時間は、長い人生でみればごくわずかな期間だが、そこで残した映像記録は半永久的に出回ることになる。

 現役時代の作品について神野は「削除することを考えている」と明かす。アダルト業界には販売から5年経った出演作品は、女優本人が申請すれば販売や配信の使用を停止できる、“5年ルール”があるからだ。

「今っていろんな性犯罪のニュースが取り沙汰されていますけど、加害者が犯罪行為に至るまでの間に、なんらかの“きっかけ”が絶対にあると思うんです。もしも自分の作品がそのきっかけのひとつになってしまったら。それによって深く傷つく被害者がいたとしたら。そう考えると、とてつもない嫌悪感があるんです」

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください