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“現役早大生セクシー女優”が引退後に向き合う過去「出演作品の“削除”も考えている」

日刊SPA! / 2024年9月6日 15時53分

 性犯罪に至らなくても、「潮吹きは快感の証」などの“演出”を真に受ける一部の男性たちもいる。その結果的に女性の体を傷つけてしまうことに神野は苦慮し、SNSで苦言を呈したことを過去のインタビューで語っていた。

「自分が生み出した作品になんの責任も取らないのはイヤなんですよね。もちろん削除依頼をしたら、そこで私の責任がなくなるわけではありません。けれどせめて自分ができることはしておこうと思うんです。自分の裸が消費され続けないためにも、自分の人生をもっと広げるためにも、 過去の自分を守るためにも」

 アダルトコンテンツが性犯罪の抑制になるか、引き金になるか。これについては今もなお議論が尽きない。一方で性犯罪を連想させる性表現をしない、出演者を不当に搾取しない「エシカルポルノ(倫理的ポルノ)」という概念が、欧米では広まりを見せている。要は「フィクションならなんでもあり」ではないのだ。

 演者みずからの責務を果たすために「消す」ことを選ぶ——神野の選択が問いかける意義は深い。

◆傷と向き合い、自分を「ほどく」ために書き続ける

「これからも書くことを続けていきたいですね。連載していたエッセイは近々、本にまとめる予定です」

 すっかり冷めた唐揚げを頬ばり、朗らかな表情で神野は語る。取材場所のカラオケボックスには、利用時間終了10分前を告げるアラーム音が静かに鳴っていた。

「こうやって書いていけるのも、現役時代から何もいわずに隣にいてくれる友達や周囲の人たちのおかげ。私、本当に人には恵まれているんです。

 仕事柄、どうしても家にこもりがちになってしまうけど、最近はなるべく外に出かけようと思って運転にも挑戦しています。大学時代はコロナで旅行もできなかったから、いずれ海外にも行ってみたいですね。

 最近は友達に勧められた恋愛リアリティーショーにもハマってるんですよ。でも私自身、恋愛はダメなんですよね〜(苦笑)。これは今後の課題かな!」

 自分をほどき、過去を許し、手放す──そのためにも神野は書き続ける。

<取材・文/アケミン、撮影/藤井厚年>

【アケミン】
週刊SPA!をはじめエンタメからビジネスまで執筆。Twitter :@AkeMin_desu

―[神野藍]―

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