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109カリスマ店員から週刊誌記者になった女性。「母に内緒で父の愛人と仲良くしていた」“ホンネを聞き出す力”の原点

日刊SPA! / 2024年9月8日 8時53分

――山田さんはカリスマ店員として渋谷109で働いていました。その頃のコミュニケショーン術もやはり役に立ちましたか?

山田:接客業の経験は、もちろん影響しています。1日に500万円売り上げたこともあって、それは「この人が求めている服を聞き出す力」があったからだと思うんです。でも、思い返すと私のコミュニケーションの原点は、幼少期から母子家庭で貧しく、友達も呼べないほどボロボロの家で育ったことへのコンプレックスが原動力になっていたなと思うんです。小学校2年生のときに両親が離婚して、その原因でもある父の愛人に自分から積極的に話しかけて大学生くらいまでずっと仲良くしていたんです。もちろん当時は母に内緒で…。

――それはすごいですね。一体、どんな思いで?

山田:子どもながら、「可哀相な自分」に納得したかったんだと思います。嫌だという気持ちよりも、純粋に父の愛人がどんな人なのかを知りたかった。でも、話を聞いているうちに、CAになりたかったけど病気で挫折していることだったり、家族に障がいのある方がいて手話ができることだったりと、彼女という人間を理解することで憎む気持ちは薄れていきました。

――子どもの頃から好奇心が旺盛だったんですね。

山田:それもありますが、母がなんでも話してくれるタイプだったことは大きかった気がします。父は家にいた記憶がなく、借金を作るなどどうしようもない人でしたが、母に好きなところを訪ねると「お酒を飲みながら、私の話をよく聞いてくれた」と言っていました。父は聞き上手なことで女性にモテているようでした。両親のパートナーという意味では、父の愛人に限らず、母の歴代の彼氏も全員知っていますから。母の彼氏ついて「本命は、絶対お母さんじゃないと思う!」なんて進言したこともあったくらい(笑)。ネガティブな状況の中でも、ポジティブなことを見つけて楽しもうというマインドはその頃から強かったかもしれません。

そこはギャルマインドというか「私は私」だけど優しさを忘れたらいけないな、と。人の目を気にして仮面をかぶって生きるよりも、自分に正直に我が道を生きる方が断然人から愛され、信頼してもらえると今でも実感しています。

――カリスマ店員から、なぜ週刊誌記者になったんですか?

山田:109で働いたあとは、大学を卒業して、普通に会社員生活を送ってみたんです。でも、学生時代に109で働きながら、経営者にインタビューしたり、学生起業をしたりとおもしろい経験をさせてもらって、会社員がすごく物足りなくなってしまった。そんなときに、ライターの仕事をしようと編集プロダクションの面接を受けたら、「キミ、好奇心があっておもしろいから、週刊誌の編集長紹介するよ」と。そうしたら、「いつから来れる?」と聞かれて、記者人生がスタートしました。

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