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500か所超の心霊スポットを探訪した女性「幽霊と間違われた」北海道の神社で恐怖体験も

日刊SPA! / 2024年9月9日 15時54分

 鳥居のそばに首が浮かんでいるとか、老婆や犬の霊が出没するなど、いろいろな怪奇現象が起こる場所のようです。また、本殿の傍らには大きな岩があって、触ると祟りがあるともいわれています。帰り道で事故に遭う、車窓に大量の手形がつくといったものです。

 私は、冬の終わりの深夜にここを訪ねました。幽霊よりも恐ろしい、冬眠から目覚めたヒグマ対策として、熊避け鈴、おもちゃの火薬銃、熊撃退スプレーを持参しながらの探訪です。真っ暗な中で、真っ赤な鳥居と本殿が懐中電灯に照らされるさまは、いかにも恐そうでした。祟る岩に触ってきましたが、特に異変はありませんでした。

◆今でも祟るといわれる山城跡を深夜に…

――心霊スポット探訪は今年中に600か所目指されるとのことで、直近でどのエリアを訪ねましたか?

Coco:先日、お化け屋敷の仕事で熊本へ行きました。それが終わって、九州各地の心霊スポットを20か所近く訪ねました。例えば、佐賀県の「岸岳城跡」。豊臣秀吉に嵌められ、領地を取り上げられて滅亡した、波多家の山城跡です。この一番奥には、姫落としの岩があります。お姫様に辱めを受けさせまいと、一族が姫様を落として集団自刃したとか。

 そのことがあって、ここへ来ると末孫(ばっそん)様の祟りがあると言われているそうです。この地域には、鬼子嶽(きしたけ)末孫之碑がちょこちょこあるのですが、今でも祟ると地元の人に恐れられているとか。

 岸岳城は、以前は鬼子嶽城と呼ばれており、鬼が棲むとされるいわくつきの場所だったそうです。平安時代に、酒呑童子や茨木童子など妖怪を退治しまくっていた渡辺綱(わたなべのつな)の息子が、鬼子嶽城の鬼を退治したそうです。そして、その綱の息子の血縁が後の波多家だそうです。

 鬼を退治した一族の末裔が、今度は幽鬼となってしまうというのは因果を感じて面白いかなと思います。ちなみに、城跡にあるおまん塚には皿屋敷のお話にそっくりな伝説も伝わっています。

 私は城マニアでもあって、日本百名城や続日本百名城を巡っているので、山城にも慣れているのですけど……。日没後に登り始めて、戻ったのが深夜という、かなり過酷な場所でした。真っ暗ななか、一歩踏み外したら大怪我か死ぬかという場所ばかりなので、一瞬も油断できませんでした。鬼子嶽末孫之碑付近で重量感のある足音がこちらへ走ってくる足音が、数秒聞こえました。大きめなイノシシだったかもしれませんが……。

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