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年収1000万円アナ・奥井奈々「仕事はXのポストを読むだけ」から、腐らずに周囲の信頼を勝ち得た秘訣

日刊SPA! / 2024年9月21日 8時52分

「このプロアナオーディションでは、空気を読んで迎合したり忖度したりすることなく、自分の意見をしっかりと言えそうな人を選出しようとしていたそうです。台本を読むだけではなく、ジャーナリスティックな意見も発言していくアナウンサー。そんな人材を選ぼうとしていたと後で知らされました。

 最終試験では、数回の選考を勝ち抜いた候補者たち4人が番組に生出演し、落合さんや元テレビ東京アナウンサーの大橋未歩さんたちからの面接を受けました」(奥井さん)

 それに合格した奥井さんは、「プロアナ」として初代NewsPicksキャスターとなり、アナウンサーとしてのキャリアをスタートさせる。

◆年収1000万円をもらいながらも、仕事はXを読むだけ

「とはいえ、当初はアナウンスの経験も知識もないにもかかわらず、『オーディション合格者は年収1000万円』という触れ込みだったため、いきなり実力に伴わない高収入を得てしまい、周りからの目も気になり、常にオドオド、恐縮しっぱなしでした。

 求められていたのは、空気を読んで迎合したり、忖度したりせず、自分の意見を持った芯のある人。そして、台本を読むだけでなく意見も発するアナウンサー。

 でも実際は、切り込むタイミングが最悪で、他の人と比べて落ち込んでばかり。勉強不足で意見も軽薄。台本は棒読み。しかも元来の早口とボソボソしゃべる癖のダブルパンチ。

 また、番組収録の経験なんてゼロだった私は、カンペすらまともに読めず、カンペに書かれた『次のコーナーへ』という指示書きすらそのまま読んでしまい、ひんしゅくを買ったこともありました」(奥井さん)

 そんな奥井さんが初めて担当した番組がわずか4回で打ち切りとなってしまった……。

 その後は他番組で、放送中につぶやかれる番組に対する感想や意見のXのポストをただ読むだけで、出演はわずか数分。

「きっと、たいしたアナウンススキルも、番組を仕切るファシリテーション力もない私をどう使っていいのかわからず、『あんなダメなヤツでも、これくらいのことならできるだろう』と判断したのだと思います。鳴り物入りでMCになったのに、完全に“お荷物状態”でしたね……。

 当時は、これ以上不相応な報酬を受け取ることに耐えられず、収録時に出される弁当すら手をつけなくなっていました」(奥井さん)

◆情けない、消えたい……「早く1日が終われ」

 オーディションでは、「生命力がある」と高く評価された。しかしながら、いざ現場で仕事を任されてみると、自分の実力のなさを痛感し、死んだ魚のような目をし、生命力も何もない。

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