「ダメだって…」ラブホの電話口から聞こえてきた声は…従業員を悩ます迷惑な常連客
日刊SPA! / 2024年9月28日 15時51分
写真はイメージです
迷惑客を撃退するには、「スタッフが一丸となって同じ対応をすることも大切」だと警鐘を鳴らすのは、以前も話を聞かせてくれた篠原恵美さん(仮名・40代)。今回は、ラブホテルの清掃員として働くなかで、そう考えるキッカケになった体験について話を聞いた。
◆新人スタッフが喜ぶナゾの電話
篠原さんは、勤務年数10年以上の大ベテラン。そのため、掃除よりもフロント業務やスタッフの教育をすることのほう多くなっていた。落ち着いた環境で楽しく仕事をしていたのだが、出産・育休のためしばらく休暇を取ることになったのだとか。
「1年近く休みを取っていたこともあって、復帰するとスタッフの顔ぶれがガラリと変わっていて、雰囲気も違いました。私が産休に入る前からいたスタッフは、おっとりとした性格の男性1名だけ。新しく入った20代の男女2人は働くのもはじめてといった様子でした」
新しく入った20代の男Hさんと女M美さんはカップルのようで、来るもの拒まずで雇用してしまうオーナーが同時採用したことが判明。2人をどうやって教育するかと頭を悩ませていたとき、フロントの内線電話が鳴り、なぜかHさんとM美さんが盛り上がった。
「M美さんが出ようとしましたが、電話がすぐ手元にあったのは私のほう。反射的に電話に出ると、『…やっぱり恥ずかしい…』などという女性の声が遠くのほうから聞こえてきます。『もしもし、フロントにつながってますよ』と言うと、しばし無言」
◆受話器を取る手が“光速”だった
そのあと、「…ダメだって…」という女性の声が聞こえ、喘ぎ声が聞こえてきたのだ。「お客様」と、何度声をかけてもまったく反応がなく、喘ぎ声のみが続くため、「お客様、いったん切りますね」と受話器を置いた篠原さん。
「けれど、すぐにまた内線電話がかかってきました。私がトイレへ行こうと席を離れた瞬間だったこともあり、受話器を取ったのはHさん。ただ、このときのスピードは異常で、カルタ取り大会なら優勝しているレベルでした」
そんなHさんは受話器を取るなりニヤニヤし、M美さんに近づくよう手招きする。M美さんが「え?また、あのエロ女から?」と喜んで受話器に近づくと、「うっわ!また喘いでるよ」と声をひそめながらHさん。そんなやり取りが篠原さんの目の前で繰り広げられた。
「HさんとM美さんは、ニヤニヤしながら耳を澄まして電話を聞いています。その様子にまさかと思い、スピーカーボタンを押しました。すると、まさにさっき内線電話をしてきた女性だったのです。思わず受話器を奪い取り、『お客様?』と何度も声をかけました」
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