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内定辞退した会社が成長、約20年後の後悔「あのまま就職していれば…」――大反響ニュース傑作選

日刊SPA! / 2024年9月28日 15時44分

内定辞退した会社が成長、約20年後の後悔「あのまま就職していれば…」――大反響ニュース傑作選

※写真はイメージです。

過去5万本の記事より大反響だった話をピックアップ!(初公開2022年2月9日 記事は取材時の状況) *  *  *

 もしもあの時こうしていれば……。恋愛や結婚、就職、転職、金銭関係など、過去を振り返ってみれば、誰でも後悔のひとつやふたつはあるはずだ。やり直しはきかない。我々は“経験”から学び、今を生きねばならないのである。では、市井の人々が胸に抱える「人生最大の失敗・後悔」とは? そして、その出来事から得た教訓とは? 何かしら参考になる部分もあるかもしれない——。

 景気や業績などを反映して売り手市場になることもあれば、反対に買い手市場にもなる雇用情勢。特に現在はコロナ禍による深刻な経営不振で新卒採用の数を減らしたり、なかには採用そのものを見送る企業もあるほどだ。今の30代~40代も90年代後半からの就職氷河期、00年代後半のリーマンショック後の就職難のあおりを受けた人は多いはず。

「就職浪人なんてしなきゃよかった……」

 プラスチック部品メーカー勤務の矢島勇雄さん(仮名・47歳)も就職氷河期に巻き込まれ、就活に失敗した苦い思い出を持つという。

◆大手企業への就職が諦めきれず、中小企業の内定を辞退

「現役で大学進学していたら氷河期はギリギリ回避できましたが、2浪したことでモロに巻き込まれてしまったんです。大学3年だった97年の11月、三洋証券と拓銀(北海道拓殖銀行)、山一證券が立て続けに潰れたとき、当時は『へぇ、大変だなぁ』って完全に他人事として捉えていました。

 でも、いざ就活を始めるとサークルの先輩から聞いていた話と違い、明らかに厳しくなっている。学生の数はまだ多い時代なのに新卒採用がガクンと減っていました。自分だけじゃなく周りもなかなか内定が出ず、そこで初めてとんでもない事態になったと思いました」

 50社近く受けたが、ことごとく不採用。唯一内定が取れたのは、4年の秋に「この際、どこでも構わない」と応募した社員20名程度の中小企業。だが、大企業志向が強かった勇太さん。結局は、せっかく手にした内定を自らの意思で蹴ってしまう。そして、卒業したものの科目履修生として大学に残り、就職浪人することを決めたのだ。

「最初はわざと1科目だけ単位を落とし、留年する方向で考えていたのですが親がさすがに認めてくれなくて。今なら自分も2人の子供の父親なのでわかりますが、ようやく内定が出たのに中小企業だから辞退するってありえないですよね。両親にはめちゃくちゃ怒られ、仕送りも当然ストップ。卒業後はバイトで家賃と生活費を稼ぎながら再び就活を行うことになりました」

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