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桜井日奈子、「劣化した」心無い声に悩んだ日も。今は「筋肉質な自分の体」を誇れる

日刊SPA! / 2024年9月28日 15時53分

「とても面白い役をいただけて、『もっと頑張ろう』と私の糧になっています。実は、去年『君と世界が終わる日に』というHuluでやっていた役を、プロデューサーさんたちに『すごく良かった』と言ってもらって、本作で『千秋という役を作っていたら桜井さんの顔が浮かんだ』と言ってもらったんです。そんなことってあります!? もう本当に嬉しくて。久しぶりの地上波ゴールデン帯のドラマ出演に、肩をブンブン回して挑んでいます」。

◆これから先、もっと楽しみで仕方がない
 演技の幅を広げたことで、脇としても立てるようになった。まだキャリアが浅かった頃、同世代の女優さんの活躍を見て「悔しくなることがあった」というが、10年経った今もいい意味でのライバル心は消えていない。

 NHK連続テレビ小説、いわゆる朝ドラへの出演も「いつかは」と。2024年前期の『虎に翼』でヒロインを務める伊藤沙莉とは、ドラマ『THE LAST COP/ラストコップ』(日本テレビ)をきっかけに、武田玲奈とともに期間限定アイドルユニット「KBD(きびだんご)ホーリーナイト」を結成したこともある。

「沙莉ちゃんは当時経験値のない私から見ても、すごく面白い女優さんだなと感じていました。『私もいつか!』と思って、すごく刺激を受けていました」。

 先輩からの刺激もある。2020年以降、舞台にも精力的に挑んでいるが、昨年出演した『ハロルドとモード』では、長きにわたって日本版の主演を務める黒柳徹子らから大いに刺激を受けた。

「黒柳徹子さん、戸田恵子さん、ベテラン俳優の方々の中に入れるだけで嬉しかったんですけど、生涯求められ続けている黒柳さんとご一緒できたのは本当に大きかったです。91歳ですよ、黒柳さん。本当にすごいです。ご一緒して、私も求められ続ける俳優でいたいなと思いましたし、何より、黒柳さんが楽しそうだったことが印象的でした。

 舞台に立てることにキラキラしていて、『もっとこうしたら』『ああしたらもっと面白くなるんじゃないか』とあれほどの大ベテランの方が、前のめりで積極的に作品を作っている。そうした姿を見て、なんて夢がある世界なんだろうと」。

 そう言って、桜井自身も目をキラキラさせながら、これからを見据えた。

「20代後半、まだまだです。私、『桜井日奈子が出るんだったら、面白いじゃん』と言ってもらえるような俳優になりたいんです。以前は、どこかでやらなきゃいけないこととして、お芝居をやっていた気がします。でも今は自由な気分になっている自分がいる。

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