営業マンに勧められても「すぐに買ってはいけない投資信託」5つの注意点
日刊SPA! / 2024年10月1日 15時50分
投資に感心はあるものの、乱高下する日経平均株価のニュースなどを見て、尻込みしている人は多いだろう。以前、「株価暴落」にビビって投資を始められない人こそ“大損するリスク”が高い理由を資産運用の専門家である鳥海翔氏に解説してもらったが、知識がないまま始めると、買ってはいけない投資信託を勧められる可能性もある。
◆まずは投資の王道を理解する
「初心者にとって資産運用に難しいテクニックはありません。どれだけ多くの金額を投資できるか。どれだけ長く時間をとれるか。この2つでほぼ勝負が決まります」と語る鳥海氏。彼は、YouTubeチャンネル「鳥海翔の騙されない金融学」で、資産運用や保険、社会保障制度など、お金に関する解説を行っている金融学のプロ。ほかにも家計改善・資産運用のコンサルティングも手掛けている。
「この王道を知っていれば、相場の暴落に左右されずに新NISAの積立投資を続けるのがベストだと分かるはず。冷静に考えれば、年利5%や8%で資産が徐々に増えていくことはすごいのに、なかには『自分にあったもっといい投資があるのではないか』と、白馬の王子さまのような投資先を信じている人がいる。こんな人が騙されやすいと思います」
とはいえ、最近は詐欺の手口も巧妙化しており、リテラシーが高くても見抜くのは難しいそうだ。
「有名人をかたるSNS型投資詐欺が話題になりましたが、サイトが作り込まれている巧妙なものもありました。これなら信じてしまうのもおかしくないなと思いましたが、先述した通り、資産の長期運用が投資の王道です。短期間でリターンが得られるものなんてありません。王道でないものは、疑ったほうがいい」
◆投資の専門家に丸腰で相談するのはNG
投資を始めるにあたって、専門家の意見を参考にしたいと考える人もいるだろう。だが、鳥海氏は「丸腰で相談してはダメ」と指摘する。
「金融機関に務めている人は、ちゃんとしているというイメージがあると思います。だからこそ、おかしな投資信託は勧めてこないだろうと考えがちですが、そもそも金融機関も営利企業です。社員の目的は、顧客の資産を最大化することではなく、会社の利益を最大化させることなので、会社にとって都合のいい商品を勧めてくると考えるのが自然です。
専門家に相談するのが決して悪いわけではありませんが、相談するなら、『インデックス投資をしようと考えています。米国株のインデックスで、手数料が一番安いのはどれですか?』といったように、質問はシャープにすべき。カモにされないためにも、間違っても『オススメは何ですか?』と質問してはいけません」
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