営業マンに勧められても「すぐに買ってはいけない投資信託」5つの注意点
日刊SPA! / 2024年10月1日 15時50分
◆勧められたときに注意すべき5つの投資信託
鳥海氏よると、「金融機関は、会社に利益が出ないインデックスファンドではなく、利益の出るアクティブファンドを勧めてくることが多い」という。特に注意が必要なのは、下記の5つの投資信託だ。
①新規設定のファンド
②テーマ型ファンド
③毎月分配型のファンド
④アクティブ型の債券ファンド
⑤手数料の高いファンド
「新しく設定・運用された新規設定のファンドは、過去の実績がないんで、伸びるかどうか誰にもわからないのがネック。独自の選定基準だと、本当にその通りになるかどうかなんてわかりません。新規設定ファンドに投資するなら、S&P500などのインデックスに投資したほうが再現性は高くなります。
また、テーマに沿った銘柄に投資を行うテーマ型ファンドは、できたころにはピークが過ぎていて長期投資に向きません。いままでは伸びてきたかもしれませんが、今後も同様に伸びるかというと、そうでないものが多い。半導体のような例外もありますが、これからも絶対に伸びると判断できないのでやめたほうがいい」
◆お得感のあるファンドも注意すべき
では、1か月ごとに決算が行われ、分配金を毎月支払う方針の毎月分配型のファンドや、債券を中心に運用される債券ファンドのアクティブ型がダメな理由とは?
「毎月分配型のファンドは安心感がありますが、複利効果(運用で得た利益を再び投資することで、利益が利益を生み資産が増える効果のこと)が得にくいうえに、長期運用に向いていません。さらに、悪いものだとファンド自体の資産を取り崩しながら、加入者に分配金を払っているタコ足型のファンドもあります。
アクティブ型の債券ファンドは、自分から資産が増えないと言っているようなもの。というのも、アクティブ型は総じて手数料が高いのに、債券ファンドはローリスク・ローリターンのものが多いので、時間をかけても思うように増えません。
アクティブ型のように、手数料が高いファンドにも注意すべきですが、高い手数料を支払う価値があるかどうかをちゃんと見極めるべき。たとえば、手数料が安くても3%しか増えないファンドと、手数料が高くても差し引き6%増えるファンドなら、後者に投資したほうがいいでしょう」
【初めての投資で失敗しない3か条】
・投資は長期運用が王道であることを知る
・投資の専門家に丸腰で相談しない
・特に注意すべき投資信託を理解する
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