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元「子役」「ギャルモデル」の今。父が借金4000万円を抱え…大学を中退して“選んだ道”

日刊SPA! / 2024年10月3日 15時54分

◆「女の子だもんね」に負けず、元子役・ギャルモデルは勝ちにいく

しかしながら、どこか“色眼鏡”で見られることもあったという。

「会社がうまくいきだすと、女性経営者ならではの偏見が待っていました。『見た目を利用して仕事をもらってるんじゃないか?』『仕事がもらいやすくていいよね』などと言われたことがあります。

男同士ならすぐにビジネスの話になるシーンでも、プライベートの話にそらされてしまうことも。あとは『女の子だもんね』と言われる時もあり、ビジネスパーソンとして見てほしいのに……と、歯がゆくなることもありますね」

悔しい思いをしながらも挑戦をやめないのは、子役時代の経験があるからだという。

「あの頃、日本舞踊やダンスなどの新しいことに挑み続けたお陰で、挑戦にビビらないようになりました。“挑戦してよかった!”という成功体験も大きいですね」

女性経営者として活躍する西さんだが、母としての顔もある。

「3年かけた不妊治療の末に、やっと子どもができたんです。将来は子どもが誇れる母親になるために、会社を大きくして、世の中に貢献していきたいですね。今の目標は上場です。子役時代の“勝った者が正義”を合言葉に、勝たなきゃいけない場面では、ちゃんと勝ちにいくつもりです」

——ポジティブなオーラを全開にして、取材に応じてくれた西さん。彼女の口からは愚痴や妬みが一度もなかった。まさに世間のイメージするハッピーな“ギャル”そのものだ。

「どうしてギャルはいつも明るいんですか?」という筆者の質問に対して、彼女はこう教えてくれた。

「なりたい姿になっているから、ですかね。派手にしたい、表現したいという願いを押さえつけられていないので。やりたいことをやってるし、自己実現ができているんです。だから他人をうらやましがったり妬んだりもしません」

暗くなりがちな日本を明るくする秘訣は、ギャルのマインドにあるのかもしれない。

幼少期の子役やギャルモデルとしての経験を糧に、大人になった西さんは、ビジネスの世界でさらなる成功を目指すのだった。

<取材・文/綾部まと、撮影/長谷英史、編集/藤井厚年>

【綾部まと】
ライター、作家。主に金融や恋愛について執筆。メガバンク法人営業・経済メディアで働いた経験から、金融女子の観点で記事を寄稿。趣味はサウナ。X(旧Twitter):@yel_ranunculus、note:@happymother

―[西真央]―

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