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パチンコ店の「サクラ」で荒稼ぎした47歳。“客を裏切り続ける店長”が手にするカネは…

日刊SPA! / 2024年10月6日 8時52分

「5号機になった時、やっぱり設定6を打っても負けることがありました。ただ、そうなると担当する機種によって公平性が欠けてしまいます。その不満が組織の崩壊に繋がるので、固定給の部分を新たに作りました。最低保証という形で、どんな結果であっても必ず1万5千円は払うと。先ほどの4割計算で1万5千円に満たなかった場合、例えば一日打って1万円負けだったら、投資分の1万円と合わせて2万5千円払うといった感じですね」

◆研修制度を導入し徹底的に育成

 実戦中に打ち子が不自然な行動をとると当然バレる可能性が高まる。そこで米山さんは、ホールに派遣する前にきっちりと研修を行い、パチスロというモノを頭に叩き込ませていた。

「打ち子に関しては徹底的に教育しましたね。なるべく、パチスロを打っているうえで興奮する部分を体感させないと、適当なことをやっちゃう人が出てくるので。それもあって、報酬を完全固定ではなく4割制にしていたんです。雑な打ち方をしていると小役を取りこぼしたりしますが、4割が自分のモノになるって考えると、意識を持ってやっている子はしっかり打ってくれる。それが傍から見ると『アイツ上手いな、設定も狙えているし』となるので、結果的にバレにくくもなります」

 報酬を完全固定ではなく、4割にすることで打ち子のモチベーションが上がり、真面目に打つようになるという。

「打ち子は大学生をメインにしていたのですが、やっぱりお金的には良い仕事だから、メンバーの子が友達を紹介したいなんてこともあるんです。それで、パチスロを全く知らない人が来た場合は、面接をした後にゲームセンターに行って、打ち方や楽しみ方を徹底的に教えました。大学生なのでみんな器用で飲み込みは早かったですね」

◆今でもサクラは存在しているのか

 今は完全に、この仕事から足を洗っているという米山さん。やめた理由としては、やはりパチスロの出玉規制、5号機への移行が大きく影響し、作業内容や人件費を考えた際に割に合わなくなったからだという。

 だが、最後にこう付け加えていた。「今はこういった店長の不正に厳しくなっている店が多くなり、特に大手のホールはこんなことできないと思いますが……。今でもこのようなグループはいるかもしれません」と。アナタのマイホには、毎回高設定を掴んでいるお客さんがいたら、もしかするとその人がサクラなのかもしれません。

取材・文/サ行桜井

【サ行桜井】
パチンコ雑誌『パチンコ必勝ガイド』『パチンコオリジナル実戦術』の元編集者。四半世紀ほど勤めた会社を退社しフリーランスに。現在は主にパチンコや競輪の記事を執筆している。

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