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腕時計投資の伏兵・カルティエの“不人気モデル”が高騰したワケ。11万円の時計が「7年で50万円超」

日刊SPA! / 2024年10月13日 15時54分

 そんなサントスガルベですが、2022年になると大きな変化を遂げます。

 まず、2018年頃から先陣を切って値動きしていたXLサイズが上昇し、70万円以上という状態になったのです。また、それまでほぼ値動きしなかったといえるLMサイズでも目立った上昇に転じ、それまで25万円前後だったステンレスは40万円以上、27万円前後だったコンビモデルは50万円以上という水準に達しました。

 そして、その後もサントスガルベの上昇は継続。現在では、LMサイズのクォーツモデルにおいても目立った上昇傾向が見られており、その現在水準は50万円程度に達しているのです。2016年頃に約11万円で購入可能だったわけですから、約5倍になったといえる状態であります。

 さらに、LM自動巻モデルについては、ステンレスが70万円程度、コンビが80万円程度といった状態になっているわけで、メンズサイズのサントスガルベは、数年前では考えられないぐらいの相場に達しているのです。

 実は私、大学の友人と、行きつけの焼肉屋さんのマスターにも、このサントスガルベを勧めたのですが、彼らは「買う」という決断を実施。大学の友人はコンビモデルを約26万円で購入。現在相場は約80万円といった状態になっています。また、焼肉屋さんのマスターは、ステンレスモデルを約24万円で購入したのですが、その現在相場は約70万円であります。

 というわけで、今回は、サントスガルベというモデルが値上がりしているということをお伝えしたわけですが、情報をきちんと掴むことが、時計選びで重要だといえるでしょう。

 今は全体的に値下がりと漠然としたイメージにとらわれず、情報を精査して、中古腕時計を楽しんでいただきたいと思います。

【斉藤由貴生】
1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

―[腕時計投資家・斉藤由貴生]―

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