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『降り積もれ孤独な死よ』謎の少女役でデビュー・水野響心。ネクストブレイク女優のスカウト秘話

日刊SPA! / 2024年10月16日 8時51分

――そう思うのも当然かと(笑)。

水野 不満なんか一切なくて! むしろ逆でした。当時の部長が演劇に命を懸けているような本当に熱い人で、役者も照明も何でもできて、その上勉強もスポーツもできる…マンガのように完璧で素敵な人だったんです。

その方に憧れて、どうしたら自分もそんな人になれるのかを聞いたつもりだったんです(笑)。2年生になって「やりたいって言ってたよね」と副部長に選んでいただき、3年で念願の部長になりました。

――人前に出るのが苦手で裏方志望だった水野さんを、そこまでキャラ変させるほど、演劇に魅了されたのですね。

水野 変わりたい…というか、ここでなら変われるかも?と思ったんです。初めて舞台に立って、幕が降りた瞬間の達成感が忘れられなかった。2か月、3か月とず〜っと練習してきたのに、舞台の上の時間は一瞬で終わってしまう。

一瞬なのになんでこんなに達成感があるんだろう?と理由を考えたら、自分がすごく真剣になってるからなんだなと。私、演じるのが好きなんだなと分かりました。部活のみんなや顧問の先生にもたくさん支えていただいて、全力で演劇に熱中できた幸せな3年間でした。

◆演劇少女が家出少女役でドラマデビュー

――何か演技に目覚めた瞬間や、これといったきっかけがあったのですか?

水野 意外と人前に立つのが怖くないのかも?と思ったのは、1年生の時、初めて出た演劇の大会でした。あの時の達成感は、忘れられません。

――そこから3年でのドラマデビューです。収録と舞台とではかなり勝手が違うのでは?

水野 どちらも緊張するのは一緒なのですが、一回だけの舞台と、いろんな方向から撮影するために同じ演技を何度も繰り返す映像作品では全然違って戸惑いました。

テレビで見ていた時は気づかなかったくらい、皆さん自然な演技をされていたんだなって。こんなに難しいことを当たり前にやってるなんて、改めてすごいと思いました。成田(凌)さんも、吉川(愛)さんも、山下(美月)さんも、演じている時とそうでない時の差があまりなく、ずっと素敵でした。

――現場は楽しかったですか?

水野 とても楽しかったです。監督も共演者の方も皆さん親切で、緊張している私を気づかってくれました。でも、内心はずっと不安だったんです。

――初めての経験ですから、当然ではないでしょうか。

水野 というのも、私は演劇部の活動が本当に楽しくて、三年間一度も辞めたいと思わなかったんですね。でも、それは一緒にやっていた友達や顧問の先生に恵まれていただけで、本当に演技が好きなのかな? こんな気持ちでやれるのかなって、初日の現場入りからずっと不安でした。もし思っていたのと違うって感じちゃったらどうしようって…。

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