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なぜか深夜のラブホに“赤ちゃんを抱えて”来店した男女。元ラブホ従業員が語る奇妙な客――仰天ニュース傑作選

日刊SPA! / 2024年10月26日 8時45分

 お客様が退室した直後にデリバリーの方が来たのですが、お客様が退室した理由を話すと、怪訝そうな顔をしてその場をあとにしました。きっとワケがわからなかったはずでしょうし、筆者自身も彼女と同様、ワケがわかりませんでした。

◆極寒の中、置き忘れたダウンジャケット

 清掃スタッフがその問題の客室に向かい、しばらくしてフロントに降りてきました。「なにか変なことあった?」と聞くと、「特にない」と答える清掃スタッフ。部屋を汚した形跡もないとのことでした。

「ただ、忘れ物はありました」

 清掃スタッフがポツリと言います。彼女(清掃スタッフは外国人の女性)の手には、いかにも防寒性がありそうな「カナダグース」のダウンジャケットが握られていました。

 だいたい10万円前後はするブランドです。これを忘れるほど大急ぎで退室したお客様。果たして何を目撃したのか、真相は薮の中ですが、とにかく“ヤバい”経験をしたことは間違いありません。

 後日、そのお客様が真昼にダウンジャケットを取りにきたと、別のスタッフから伝えられました。「なにか変わった様子がありましたか?」と筆者が聞くと、「特にない。ただ急いでる様子だった」との返答がありました。

 幸い筆者自身は心霊現象に遭遇したことはございませんが、筆者が勤務していたラブホテルには確実に“なにか”がいたと考えると、今でも身震いしてしまいます。

<文/和田ハジメ>

【和田ハジメ】
およそ6年にわたり、渋谷区道玄坂の激安ラブホにて受付業務および清掃業務に従事。繁華街で様々な人間を見てきた経験をもとに、迷惑客の存在やスタッフの裏事情などをテーマに執筆(していく予定)。

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