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ANAが“歩くだけでマイルが貯まるアプリ”を作った理由とは。「1カ月に1万マイル貯まった人も」

日刊SPA! / 2024年10月29日 8時51分

 また、有料会員は「Proマイルガチャ(ハズレなし)」にも参加可能で、中には1万マイルが当たったユーザーもいるそうで、さまざまな「飽きさせない工夫」が凝らされていることがうかがえる。

 基本的に、ANA Pocketで獲得できるポイントの上限は30日間で20万ポイントと定められているが、“マイルの貯まりやすさ”から「有料会員の90%以上は毎日アプリを開く『アクティブユーザー』になっている」と中村さんは続ける。

◆「マネタイズ」と「ユーザー体験」のバランスを保つ難しさ

 その一方で、事業を継続させるための「マネタイズ」と、毎日ポイントを貯めたくなる「楽しい体験」のバランスを保つのに苦労した部分もあったとか。

「マネタイズのひとつに広告収入がありますが、『広告を見てポイントを稼ぐ』という体験をユーザーに促すのはハードルの高さを感じていました。

『広告は付けないでほしい』、『アプリの仕様としてどうなっているんだ』という厳しい意見をいただくこともありましたが、『1日徒歩で何キロ移動しよう』といったチャレンジ機能を設け、そこに自然な形で広告を入れることで、ユーザー体験をできるだけ損なわないような工夫を凝らしています」

 こうしたなか、既存のANAマイレージクラブとANA Pocketはどのように棲み分けているのだろうか。

「ANAマイレージクラブは航空移動に応じてマイルが貯まるのに対し、ANA Pocketは日常に視点を置いていて、“気づいたらマイルが貯まっている”という体験を大事にしています」

◆「普段の移動でもマイルを貯められる」ことを広めていきたい

 今後は、ANA Pocketを通じてさまざまな「マイルの使い道」を提案していきたいと中村さんは展望を語る。航空券との交換だけではなく、日常のショッピングやレストランなど、幅広い利用用途があるのがマイルの特徴だ。

「決して、飛行機に乗ることだけがマイルの使い道ではなく、日常のお金として使える側面も認知を広げていければと考えています。他方で、ANA Pocketは『特典航空券と交換するのに、あと200マイル足りない』という場合に、少額マイルを貯めることができるツールとして活用できます。

 旅に出かけるという目的を達成するために、ANA Pocketを使うことで、普段の移動でもマイルを貯められるという付加価値をより多くの人に届けていきたいですね」

◆「健康的な移動手段」ほどポイントが高い

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