1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

半グレの恐喝、薬物や賄賂。裏社会の取材で学んだ“生きるヒント”とは

日刊SPA! / 2024年10月29日 15時53分

「『お前をさらう計画があったけど、流れたから安心しろよ』と言われました。あのときはさすがに『嫌だなぁ』と思いましたね。あと、半グレ関係の内容の件で、片腕を失うぐらいの覚悟をして会いに行ったこともあります」

そんな出来事が続けば、悪い未来が頭をよぎって、気が気ではなくなってしまいそう。不安に対処するコツは「本当にやられるときは、何も言わずに襲われるはず。起こり得ないことは勝手に想像しない」ことだと語る。

「分からないことを考えて疲れちゃうのがいちばんよくない。それが相手の狙いだったりします。脅迫をしてくる人は、理不尽な要求をのませようとしていることが多い。だから、きちんと見極める必要があります。

僕のしたことによって、相手に実害があったのか? メンツをつぶしたのか? 虚偽のことを書いていたのか? そのような過失があった場合は、まっすぐな話になるんです。そのときはしっかりと、相手の目を見て対応します」

◆「お金を持つことで生まれる不幸もある」

裏社会の取材では、脅しだけでなく、甘い話もありそうだ。賄賂など、お金をもらえるなどの誘惑はあったのだろうか。

「ありましたが、絶対に受けませんでした。変に借りを作ると、後になってひどい目にあうと思っているので。過去に500万円くらいの高級時計をくれると言ってきた人もいましたが、すぐ断りました。

お金って、怖いですよ。それで命を落とした人間がいっぱいいます。お金が欲しくておかしくなる人も、持っておかしくなる人も、たくさん見てきました」

お金を持っておかしくなる、とは具体的にはどういうことか。

「お金を持つと『失いたくない』という気持ちから、ケチになりますよね。騙しにくる人が多いので、他人に猜疑心もわくようになります。さらに『セキュリティは大丈夫か?』という不安にも襲われてしまう。お金を持つと、自由になるどころか、逆に心配ごとが増える人が多い印象があります。

もちろん、お金がなければ、不幸を避けられなかったり、不自由したりします。でも、『何もなければ狙われない』という安心感はありますよね。お金を持つことで生まれる不幸もあることは、知っておいた方がいいですよ」

実際に草下さんには、資産額や年収の目標がないのだという。

「僕はお金に執着がないんです。お金にとらわれない方がいいですよ。いくら稼ぐとか貯めたとか、人生はそれだけじゃない。僕がお金を使うとしたら、飲み会くらいです。僕にお金がなくなったら、みんなで自腹で飲むだけですし、それで飲みたくないと言うんだったら、そもそもタダ酒を飲みたいから僕と付き合っていたってだけのことですよね。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください