「刺青があるからMRIが不安だった」30歳で乳がんが発覚…3児のシングルマザーを直撃
日刊SPA! / 2024年11月2日 8時54分
「あまりSNSなどでも公言していないのですが、19歳、21歳、27歳のときに出産しました。離婚しているので、3児のシングルマザーですね」
かと思えば、家族の絆はかなり深い。
「私は両親や弟ととても仲がいいので、子育てにおいても本当に助けられています。経済的な面はもちろんですが、精神的にも救われることが多いです。安心して闘病ができるのは、家族の存在が大きいですね。若いころは、それこそ勝手に刺青を入れて、隠すつもりがショートパンツ履いて寝てて母親にすぐバレて怒られたりしましたけど。入れてから3日くらいでバレました(笑)。その後も増えていく刺青に、呆れてましたけどね」
◆乳がんは「自分がなる病気だと思っていなかった」
これまでモデル業をこなし、イベント会場での仕事も多かったというRinaさんにとって、乳がんの告知はまさに晴天の霹靂。生活のさまざまな部分に変化が生じたという。
「乳がんだと言われたときは、『まさか』の一言でした。自分がなる病気だと思っていなかったんです。今振り返れば、どこか他人事だったのだと思います。これまで、職業柄ということもありますが、タバコ(アイコス)もかなり吸っていましたし、お酒も相当飲む生活でした。自炊などしたこともありません。けれども今は、どちらもやめ、和食を自宅で作る毎日に変わっています。皮肉な話ですが、病気と知ってから健康的になったなと感じますね」
聞く人間に気を遣わせないよう明るく振る舞うからか、病状も安定しているかに思ってしまう。だが検査の数値は必ずしもそうではないようだ。
「がんの病理検査では、『顔つきの悪い、活発ながん』だと言われました。9月から抗がん剤の投与が始まっています。最初の3ヶ月間は、週に1回のペースで行うようです。3週間に1度、3種類の抗がん剤を投与する日があるのですが、やはり特に具合が悪くなりますね。吐き気はもちろん、鼻血が出ることもありますし、手足のしびれ、最近では顔面の麻痺も経験しました。吐き気止めが効かない吐き気というのは経験がなく、とてもつらかったですね」
◆丸坊主になった姿を見て、長女の反応は…
辛い治療に立ち向かうとき、Rinaさんが必ず思い浮かべる顔がある。
「家族ですね。がんがわかったとき、母にまず電話をしました。電話口の母は泣いていましたが、看護師でもある彼女は、力強く『死なせないし、死なないから』と言ってくれました。長女は、丸坊主になった私を見て、『可愛い。私も同じ髪型にしようかな』なんておどけていました。多感な時期だし、本当は悲しいはずなんです。でもそれを見せることなく励ましてくれるのがあの子らしいなと感じました。家族に支えられているから、私は闘えるんだと思います」
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