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趣里(34)の“怪演”にみる「二世&朝ドラヒロイン、ヒットの法則」のウソとホント

日刊SPA! / 2024年11月7日 15時52分

 どうして十四光が必ずしも効果を発揮しないか。それは政治家や企業などの世界と違い、実力だけが問われるから。過去に話を聞いたTBSの制作者によると、「片方の親が芸能人の七光組と十四光組を合わせ、長く俳優を続けられるのはせいぜい3割程度」という。

 七光組、十四光組がデビューすると、当初は話題性が買われ、親にも義理があるから、制作者たちは作品に出演させる。しかし、それは長くは続かない。

 それでも強引に子供を出演させるケースがある。刑事物で人気のベテラン俳優は自分の出演ドラマには子供を必ず出す。しかし、自分が高齢となり、ドラマから遠ざかると、子供もほとんど観なくなった。やはり実力で勝負しないと意味がないのだ。

 趣里と水谷の共演は1度もない。水谷の力を持ってすれば『相棒』(テレビ朝日)などに出すのは簡単だったはずだが、やらなかった。演技指導をしたこともないという。

 水谷は趣里に対し「僕が出来るのは一切口を出さないことだ」と伝えた(朝日新聞朝刊2023年12月8付)。水谷のインタビューをしたことがあるが、俳優の道を突き詰めようとしている生真面目な人だったから、うなずける言葉だった。趣里は伊藤とも共演歴がない。

◆朝ドラヒロインは成功のお墨付き?

 一方、朝ドラのヒロインをやったからといって急に売れたり、その後の成功が約束されたりするわけでもない。七光組、十四光組と同じく、ヒロインを演じた直後は話題性が買われて引っ張りだこになるが、その後は実力が問われる。

 最近の朝ドラの主演者たちが放送終了直後に出演した作品とその後を見てみたい。

『おかえりモネ』(2021年度上期)の清原果耶(22)はTBS『ファイトソング』(2022年冬ドラマ)に主演した。朝ドラが終わってから3カ月後だった。朝ドラの主演者たちにとって平均的なペースである。現在はテレビ朝日系『マイダイアリー』に主演している。

『カムカムエヴリバディ』の上白石萌音(26)はまずフジ『忍者に結婚は難しい』(2023年冬ドラマ) にゲスト出演。今年5月にはテレビ朝日系の単発ドラマ『霊験お初〜震える岩〜』に主演した。ドラマへの出演機会が少ないのは所属事務所・東宝芸能が本人の身体的負担などを考えているからだろう。この事務所は数多くのドラマに出演させない。

『カムカム』の主演は3人。やはり主演だった深津絵里(51)は朝ドラ後のドラマ出演がない。こちらはプライベートな理由とされている。同じく主演の川栄李奈(29)は日本テレビ『となりのナースエイド」(2024年冬ドラマ)に主演した。

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