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「16年ぶりに筆を執った」現役女医の作品が、満場一致で新人文学賞受賞。どんな人物か、本人を直撃

日刊SPA! / 2024年11月8日 15時51分

――今後、山口さんが実現したい作品のテイストなどがあれば、伺いたいです。

山口:とりあえず、ミステリー作品を3本は書きたいと思っています。私のバックボーンは医療ですが、単に医療の知識だけで押し切るような作品ではなく、医師として臨床に携わるなかで感じた問題意識を本格ミステリーの形に落とし込んでやっていきたいと考えています。人間ドラマをミステリーのフレームに入れて見せていくことが、私の持ち味ではないかと思っています。本を読んだあと、読者に衝撃を与えることはもちろんですが、そのあとに一筋の希望もまたみえるような作品を作っていきたいですね。

=====

 ミステリーのトリックに高度な医療の知識や技術を駆使したものはしばしばあり、珍しくはない。殺人事件という極限状態のなかで、人が生きるうえでの根源的な問いや欲求をなお問いかけるもの。そしてひとりの人間が生きて死ぬ間にこしらえた、いくつもの不思議を紐解いていくこと。謎は時間とともに風化していくからこそ、それに抗う諦めの悪い優しき人間たちのドラマが光り輝く。山口未桜さんが魂で書き殴る脆弱でたくましい「人間」の奥底を、今後もみていきたい。

<取材・文/黒島暁生>

【黒島暁生】
ライター、エッセイスト。可視化されにくいマイノリティに寄り添い、活字化することをライフワークとする。『潮』『サンデー毎日』『週刊金曜日』などでも執筆中。Twitter:@kuroshimaaki

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