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飛行機で隣の席に“ニオイのキツい人”が来たらどうする?「驚きのトラブル」に遭遇した体験談

日刊SPA! / 2024年11月15日 15時52分

 布おしぼりが一般的であったころ、しみ込ませていたオーデコロンは、地中海の強い日差しをイメージさせるという「4711 ポーチュガル」であることが多かった。現在で残されているのは、一部のエアラインにてラバトリーに置かれたコロンやほぼ全てのエアラインで用意のあるソープの匂いであることが多い。

◆覚えておきたい約款の存在

 前回の記事で体格の良い客が隣に来た場合にも述べた内容であるが、エアラインには「運送約款」が存在する。これは輸送の責任範囲を述べた文章であり、この内容に準じることで、搭乗者の権利として快適な輸送を保証されており、同時にエアラインは利用者に快適な輸送環境を整える必要があることを述べている。

 主な対応としては、満席便以外であれば座席の変更がある。飛行中のトラブルに備えて航空会社の運送約款や対応策を事前に確認しておくことが推奨される。ほぼどのエアラインもホムページの最下段から閲覧することができる。

 結論として、単純と思われるかもしれないが、隣席の乗客が強い異臭を放っている場合の最も適切な対応は、早急に客室乗務員への報告をすることである。不快感が強いものの、実際に目に見えるものではないため、他の乗客と協力することも有効である。複数で報告することで、迅速な対応が促進されることが多い。満席便でないかぎり、別の席が用意されるだろう。

◆離着陸時のトラブル事例

 異臭問題は、さらに複雑化することがある。前述の旅行サイトの情報では、アムステルダムからモロッコ王国のカサブランカに向かうエア・アラビア・モロッコ航空の機内で発生したある事例では、着陸の準備でシートベルトサインが点灯している際に、乗客がトイレに行こうとし、客室乗務員に制止されたにもかかわらず、強行した事例が発生した。

 離着陸時はラバトリーの鍵を客室乗務員がロックすることがあり、使用できなかった当該旅客が最終的にはギャレーの床に排便してしまうという事態が発生した。この便に同乗した旅客には同情の念を禁じ得ない。このような場合に密閉空間の恐ろしさがある。

 最後に、筆者が実際に経験した機内での異臭騒ぎの話で締めくくろう。欧州から日本への帰国便機内での出来事だ。ほとんどの乗客は照明が消された暗い客室で安眠していた。夜間に客室乗務員は頻繁に通路を歩くことはない。数十分間隔で水分補給のために飲み物を持ってまわるくらいだ。それがその便に限って客室乗務員がうろうろするではないか。

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