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飛行機で隣の席に“ニオイのキツい人”が来たらどうする?「驚きのトラブル」に遭遇した体験談

日刊SPA! / 2024年11月15日 15時52分

◆夜間飛行の異臭騒ぎ

 それも手に懐中電灯を持っている。明らかに何かを探している様子であった。ほどなくして捜索は終わったようでまた静かな機内に戻った。その後、すえた匂いが機内を充満していた記憶が残る。

 当時、取材のために搭乗していた私は客室乗務員に「何事だったのか」を聞いてみた。すると、欧州で航海の仕事が終わった船員が本国に帰るための移動中であったのだが、その船員が深酒で前後不覚になり、ギャレーをラバトリーと間違えて、用を足してしまったと聞いた。

 ギャレーの床は水浸し。客室乗務員は彼が脱ぎ捨てて行方不明にしてしまったパンツの行方を捜していたのだと言う。客室乗務員はそれこそ液体と臭気との戦いであったと回想している。

 この話は、30年以上昔のジャンボジェット機内での出来事である。客室乗務員にここだけの話として聞いたものであるが、すでに時効であろうと公開させていただいた。航空機内は人生の縮図であり、色々なことが起こるものだ。機内では、搭乗者全員が快適に過ごすことができる工夫がされている。もし、当該状況に遭遇したら、冷静に行動に移して貰いたい。

<TEXT/北島幸司>

【北島幸司】
航空会社勤務歴を活かし、雑誌やWEBメディアで航空や旅に関する連載コラムを執筆する航空ジャーナリスト。YouTube チャンネル「そらオヤジ組」のほか、ブログ「Avian Wing」も更新中。大阪府出身で航空ジャーナリスト協会に所属する。Facebook avian.wing instagram@kitajimaavianwing

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