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定年後、“1億円以上”を投資で運用する父に大きな不安…忠告したら「一銭も財産を残さない」とブチ切れ

日刊SPA! / 2024年11月28日 8時51分

◆FXや仮想通貨にも手を出していた

かつては株で収益をあげる人をバカにしていた父親は、いつの間にかその魅力に取り憑かれてしまったようだ。しかも、株の売買だけでなく、高梨さんの父親はさまざまな投資に手を出していたのだとか。

「退職して時間に余裕があるからなのか、FXや暗号資産(仮想通貨)など株以外の商品にも投資していた。株の取引が終了してからも、FXや仮想通貨は時間を気にしないで売買できるので暇な自分にはぴったりだと言うんです。しかも、最近ではかなりの収益を仮想通貨であげたと父は自慢げに話す。さすがにマズイんじゃないかと意見すると、自分の金だしどう使おうが勝手だろうと怒り始めた。確かにその通りなのですが、離れて暮らしていますし家族としては心配です」

◆睡眠時間は毎日3時間、食事はほとんど配達

息子である高梨さんの心配をよそに、1億円以上を運用してさまざまな投資を行っている父親。いわゆる「億り人」となったわけだが、父親の目線の先にはさらに儲けている個人投資家たちがいるそうだ。

「聞けば、有名な個人投資家の勉強会に参加したり、SNSをフォローするなどして目標にしているそうです。1億円でもまだ足りないと火が付いてしまい、FXや暗号資産など大きく儲けられる投資商品に手を出したそうです。しかも、常に市場が気になるのか睡眠時間は毎日3時間ほどで、食事もほとんどを配達で済ませているとか。体を壊す心配もあり、そんなに頑張らなくて良いのではないかと電話で伝えても、大きなお世話だとガチャ切りされてしまう。もう、やっていることがギャンブラーのようで、自分が知っている父ではなくなってしまった」

◆忠告したら逆鱗に触れてしまった

とはいえ、1億円を超える資産を持っているのならば老後の資金は安泰のような気もするが、高梨さんの父親は危険な兆候が見え隠れしているという。

「つい先日電話したら、暗号資産の取引において1日で1000万円を損したと普通に話しているんです。金銭感覚が狂っているのは間違いなく、そんなに無理しないで商品を全部売って不自由ない暮らしをしたほうが良いんじゃないかと忠告しました。そうしたら逆鱗に触れたようで、『お前には一銭も財産を残さないで全部投資で使い切って死ぬ』とブチ切れてしまったんです。そこから大喧嘩をして音信不通になった。もう、やっていることがギャンブラーと同じで、このままトレードしながら部屋で孤独死するのではないかと心配しています」

真面目だった人が、とあることをキッカケに趣味にのめり込んでしまうことは良くあるが、高梨さんの父親はそれが投資だったようだ。心配してくれる息子を無視してまで危険な取引を行うことに、幸せや意味はあるのだろうか?

<TEXT/高橋マナブ>

【高橋マナブ】
1979年生まれ。雑誌編集者→IT企業でニュースサイトの立ち上げ→民放テレビ局で番組制作と様々なエンタメ業界を渡り歩く。その後、フリーとなりエンタメ関連の記事執筆、映像編集など行っている

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