後部座席でイチャイチャしていたカップルが…タクシー運転手が“気まずかった”客5選
日刊SPA! / 2024年12月2日 15時53分
◆やっぱり少し脱がしかけていたようだ
緊急事態なのだろう、男性は電話を切ると、
「ゴメン、ちょっとトラブルがあって戻らなきゃ。ここで降りるよ。また今度ね!」
早口で女性に告げると、「運転手さん、そこの地下鉄の入口で停めて」と指示して慌てて降りて行った。
こちらはやれやれと思いつつ、指示通りにドアを開け男性を見送った。そして女性に最初の目的地に向かえばいいのか尋ねようと振り向くと、女性は気まずい顔をしながらはだけていたブラウスのボタンを留め「はい」と小さな声。あ、やっぱり少し脱がしかけていたようだ。
もちろんその後、何か話のできるような雰囲気ではない。女性は車内に少しこもっていた熱気を悟られまいとしたのか、少し窓をあけて空気を入れ替えていた。
◆4)ひたすら無言
日曜日、都心のホテルから乗ってきた40歳前後の女性ふたり。ちょっと着飾っている感じだったので、何かのイベントに参加していたのだろうか。目的地やルートの確認をすると、短いながらもお上品な受け答えをしてくれた。
目的地までおよそ20分の道のりだった。道路は空いている。天気もいい。普通なら、ふたりの女性の会話をBGMに、優雅に走ることができると思っていたのだが……。
走り始めて3分ほどである異変に気付いた。会話が一切ないのだ。スマホでも見ているのかと思いきや、そうではない。ふたりとも、目を合わすことなく窓の外を見ているだけ。無音の密室状態になってしまった。
5分、10分、15分。あまりの静寂に緊張感がマックスになる。しかも、こちらは昼食を食べていなかったせいか、空腹でお腹が鳴りそう。運の悪いことに、信号待ちの時にそれは発生し、小さいながらも「ぐぅ……」と音が鳴った。音に気付いたのだろうか、助手席側の女性とルームミラーで目が合ってしまった。ここで、
「やだぁ運転手さん、お腹空いているのね」
なーんて軽い突っ込みをいれてくれれば場は和むが、女性たちは表情をほとんど変えず、軽く咳ばらいをしただけ。針の筵のような気分だった。
◆5)送り狼作戦に失敗した男
夜遅く、上野から乗ってきた20代とおぼしき男女は少々酒臭かった。
「運転手さん、取り合えず今から言う住所に行って。その後はまた指示するから」
男性の言葉に続いて女性が住所を伝えてきた。どうやら男性が女性を送った後、自宅に帰る予定のようだ。ここまではよくあるパターンだが、走り出してしばらくすると、ふたりのやり取りの様子から、男性が女性を何とかしたいと思っていること。女性はそれをあしらっている感じで、攻略は難しそうに思えた。
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