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テレビはより“オワコン化”が進む?『M-1グランプリ2024』令和ロマンが“2連覇”した場合の未来予想図

日刊SPA! / 2024年12月4日 8時52分

ただ、令和ロマンはそんな苦労をしながら、時間のとられるテレビ出演は最小限とし、配信、舞台でしっかり活躍している。

◆「売れるためのステップアップ」だったはずが…

そもそも、これまでの『M-1』は、売れるためのステップアップという側面があった。実際、優勝したサンドウィッチマンをはじめ、錦鯉やウエストランド、マヂカルラブリーはテレビ出演が激増して現在も活躍。オードリーは優勝できなかったものの、『M-1』をキッカケに大ブレイクした。下世話に言えば、売れなかったコンビが一夜にしてスターになれる魔法の大会、それが『M-1』だった。ただ、考えてみれば今年で20組目の王者が誕生するわけで、希少性も薄くなっているのが現状だ。受け皿がテレビだけで飽和状態の印象を受けても仕方がない。

「M-1優勝=テレビスター」という図式が徐々に崩れている雰囲気もあり、令和ロマンは王者として、はじめてそこに異議を唱えているように思える。というのも、現在はテレビで活躍するのは40~50代の中堅芸人で、明石家さんまやダウンタウン・浜田雅功、ウッチャンナンチャンといったそれ以上のベテラン芸人も元気だ。M-1王者で冠番組を多数持っているのはサンドウィッチマンくらいで、ここ10年では霜降り明星だけ。錦鯉、マヂカルラブリーはブレイクしているとはいえゲスト出演が多く、ウエストランドは井口浩之のみ見かけることが多い。

◆令和ロマンは『M-1』2連覇で歴史を変えるコンビに

そもそも、テレビであまり見かけなくなった王者コンビもいる。優勝しても冠番組が何個も持てるわけでなく、それどころか上の世代が強すぎで勝てない。そんな状況なのが、いまのお笑い界でありテレビ業界だ。そんな空気を察知したのか、2019年王者のミルクボーイは、近年では関西を主戦場として舞台も大切にしながら活動。NON STYLEも、石田明は舞台や配信に力を入れ、NSCで講師を務めるなど後輩の育成を行っている。また、『新しいカギ』(フジテレビ系)というヒット番組を持つ霜降り明星も、YouTubeに力を入れテレビだけではない活動を積極的に行っている。

そもそも髙比良くるまは、M-1優勝後にNON STYLE・石田のYouTubeチャンネルに出演し、「テレビに出ない」発言を展開。発言を要約すると、テレビは自分たちより上の世代のメディアで、活躍するというヴィジョンが見えないというものだった。

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