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「お年玉は全額子供に渡す」子育て歴20年のミニマリストが力説する“隠さない育児”のメリット。性の話もオープンに

日刊SPA! / 2024年12月17日 8時52分

 これらの取り組みを通じて、子どもたちはお金に対する「なんか知らんけどヤベー気がする」という漠然とした不安から「どんな方法でお金を増やしていこうか」という不安に変わった。同じ不安でもお金の正体を理解した上での不安のようだ。また、親子間でお金について気軽に相談できる環境ができたのも大きな成果だ。

 お金の話は日常から話してよし。

◆性の話を隠さないのはメリットしかない

 性の話も、昭和時代は「お下品」とされタブーの話題とされてきた。学校でも性に関する授業はこっそり行われ、親子間でも避けられる話題だった。

 私自身、彼氏ができた高校生の頃に親から急に「そういうこと(S〇X)はしないでね」と言われ、戸惑いと嫌悪感を抱いた経験がある。それまでひた隠しだったのに急に「子ども」から「女」に見られた気がして、シンプルに気持ちが悪かったのを覚えている。

 そのため、私は我が子が小さい頃から性に関する話題を日常的に共有してきた。質問には淡々と答え、必要であれば一緒に調べることで、性に対する偏見や誤解を減らすことを心がけた。

 たとえば、ドラマの濡れ場シーンについても、「この後どうなるの?」という質問があれば「これはおそらくS〇Xだね」と率直に説明した。そして「一方通行の気持ちではやってはいけない行為で、相手の同意がないとダメ」と補足もした。

 小さい頃から性の話をしてきた結果、思春期になった子どもたちとも避妊や性犯罪回避についてオープンに話せるようになった。高校入学と同時に避妊の話を真剣に聞いてもらえたのは快挙でしかない。性の話を日常的にすることで、恥ずかしさを減らし、性犯罪を予防する術を共に考える環境を作ることができた。性の話は日常から話してよし。

◆死生観を日常的に話すのが良い理由

 ミニマリストとして「死後の家族の負担を減らすために物を減らす」という考えを耳にする。死は避けられないものだからこそ、私は幼い頃から子どもたちに「人は必ず死ぬ」と話してきた。死生観を日常的に話すことで生じるメリットは以下である。

◆心構えができる
「死」を連想する状況になると、死生観は話題にしづらい。当事者から話そうとしても「縁起が悪い」といって周りが聞きづらくなる。実際、私の兄が最近脳幹出血で倒れたのだが、「今夜がやまです」というドラマでしか聞いたことがない言葉を聞いてパニックに陥ってしまった。控えめに言ってあんな状況で「死」に関する話なんて無理である。

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