“顔面凶器”小沢仁志(62)が語る悪役論「悪い奴のバックボーンは見えないほうがいい」
日刊SPA! / 2024年12月17日 8時51分
小沢仁志さん
俳優の小沢仁志さん(62)はデビュー40年。現在は66作目までリリースされた仁侠ビデオのメガヒット作『日本統一』で川谷雄一を演じている。川谷は日本最大のヤクザ組織・侠和会の組長で、非情な武闘派だ。
一方、3作目までが制作され、28日にNHKのBSP4Kで午後7時30分から、BSでは29日の同時刻からスペシャル版が放送される人気時代劇『大富豪同心』にも出演する。役柄は内与力・沢田彦太郎だ。内与力は同心たちを指揮する現代の刑事部長的な立場であるものの、沢田は人間臭く、他人にも自分にも甘い。川谷とは対照的である。さまざまな役柄を幅広くこなす小沢さんに話を聞いた。
◆サラリーマン役は飽きるんだ
――デビュー当初からTBS『スクール☆ウォーズ』(1984年)の水原亮や映画『ビー・バップ・ハイスクール』(1985年)の前川新吾などアウトロー役が多かったですね。
小沢仁志(以下、小沢):アウトローをやりたかったから演じたというわけじゃなくて、そういう役が来ることが多かった。トレンディドラマでサラリーマン役をやったこともあるんですよ。でもね、飽きるんだ。何も起こらないから(笑)
――悪役のほうが面白い?
小沢:そうね。仇役の場合、主役をどう追い込むか、観ている人をどうハラハラさせるかなど考える余地があるから。仇役は縦横無尽にやれる。そこが好き。
――スペシャリストだからこそ分かる、悪役論をお聞かせください。
小沢:最近の悪役の描き方は気になるね。昔は悪い奴がどうして悪くなったのかなんて描かなかった。そんなことは観ている側にはどうでもいいことだと考えられていた。今は違う。悪い奴のバックボーンまで描きがち。「この男が悪くなったのは子供のときのトラウマのせい」とかね。
それじゃあ、悪い奴もトータルで見たら、良い人間ということになっゃう。ツッコミどころが出てきてしまう。俳優は役づくりの際、演じる人物の過去を考えることがあるけど、作品は別。アウトローはバックボーンが見えないほうがミステリアスで個性的になると思ってる。
――確かに『日本統一』も川谷がどうしてヤクザになったかという細かい説明はありません。
小沢:ヤクザしか出てこないドラマなんだから、ヤクザになった理由なんて要らないんだよ。そのヤクザがどういう仁侠道を歩もうとしているかの説明は必要だけどね。
◆ヤクザ組織と一般社会に通じるところ
――『日本統一』は2013年に第1作がリリースされ、今では女性のファンも数多くいます。どうして人気なのでしょう。
この記事に関連するニュース
-
小沢仁志、『非道のうさぎ』で舎弟演じたイケメン俳優とばったり「すごい偶然」
クランクイン! / 2024年12月18日 10時57分
-
西田敏行の“遺作”映画が「何度観ても泣けてしまう」ワケ。どんな悪役も「愛して演じる」ことの効果
女子SPA! / 2024年12月14日 15時45分
-
【オフィシャルインタビュー】俳優イム・ジュファン、「三姉弟が勇敢に~恋するオトナたち~」撮影秘話などを語る
Wow!Korea / 2024年12月11日 9時36分
-
「高倉健さんにすごんできた」プロ野球選手から俳優へ転身、日本一有名な“悪役”になった男の軌跡
週刊女性PRIME / 2024年11月23日 16時0分
-
“ケンカ最強伝説”の名優・渡瀬恒彦さん生誕80年「映画主人公級の超人スーパーマンだった」23本の特集上映
よろず~ニュース / 2024年11月23日 11時0分
ランキング
-
1『ホーム・アローン』元スター子役の弟が明かす複雑胸中「兄はかわいそうだった」
女子SPA! / 2024年12月19日 8時45分
-
2『全領域異常解決室』“神”ドラマを成立させた構成の妙 納得をもたせる脚本と映像センスで応えた演出陣
マイナビニュース / 2024年12月19日 6時0分
-
3「GTO」出演の希良梨 離婚していたことを報告「変わらず温かく見守って」がん公表で手術も
スポーツ報知 / 2024年12月19日 9時23分
-
4「超絶可愛い」ゆいちゃみ、ミニ丈スカートから圧巻の美脚披露! 「めっちゃかわいすぎて大大大優勝」
オールアバウト / 2024年12月17日 20時25分
-
5新垣結衣「CMランキングから消滅」の衝撃…イメージダウンにつながった"根拠なき誹謗中傷"
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年12月19日 9時26分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください